第三十六話
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終にその身を捕らえる事に成功した。
だが、これからどうするんだ?
確かに認めよう。アレは実体だ。
各人から伸びるバインドによって雁字搦めにされるイタチの化け物。
恐らくそこにチャージしている極大魔法をぶつけるのだろうが、それではあの分身は?
分身ごとやるのならやはりアレは幻影なのだろうか?
『『ブレイカーーーーー』』
「なんていうバカ威力!?」
て言うかためらいも無く彼女らはあの分身ごと打ち抜いたぞ!?
やはりフェイクなのか?
どうにか局員達の頑張りで結界は破壊されていないようで、津波による被害は免れたが、もし結界が破られていたらその被害は甚大だっただろう。
それくらいの規模の威力の攻撃だった。
「エイミィ、状況は?」
母さんがエイミィの報告を待つ。
「ジュエルシードの封印は完了。原生生物との分離成功したようです」
「そう。それじゃあジュエルシードを回収してしまいましょう。クロノ、行って来てもらえるかしら」
「了解しました、艦長」
先ほどの戦闘で3人にはどれほども魔力は残っていないだろう。
直ぐにでも回収へと向かって行けないほど体力と魔力を消費しているに違いない。
その証拠に彼らの動きは緩慢で、なかなかその場を動こうとしない。
転送で結界外へと転移させたアオ達の知り合いのようだった彼らより早くジュエルシードを回収した方がよさそうだ。
side out
「アオ!無事だった!?」
ジュエルシードが封印されるや否や、自力で結界内部へと転移してきたフェイトが俺に心配そうに声を掛けた。
「ああ、ほらこの通り、無事だよ」
「よかった…なのは達は?」
「あそこだ」
視線を移すと海面で何かを拾っているなのはの姿が見える。ソラは空中で待機中だ。
それを見てフェイトは胸をなでおろす。
「っは!、ジュエルシード…」
「あそこ」
「アオ…」
そんな顔するなよ。
「あー、俺もソラ達も魔力消費が激しくてそう俊敏には動けそうも無いなー」
「!?…ありがとう」
ゴウっと音を立てて空気を切り裂きながらフェイトは一目散にジュエルシードの確保に向かった。
あと少しといったところで丁度フェイトと反対側に転移魔法陣が展開され、そこからクロノが転送されてきた。
「ストップだ。すまないがジュエルシードを渡すわけには行かない」
手に持ったS2Uをフェイトに威嚇するために突き出してはいるが、本当に撃つ気はなさそうなので一安心だ。
しかしいつでも撃てるように準備はしているので対峙しているフェイトもうかつには動けないようだった。
「出来れば君たちの事
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