暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0995話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 こっちに近づいてきた崇継、恭子、煌武院、月詠の4人は、俺の言葉にそれぞれの反応を返す。
 ……いや、正確には月詠とそれ以外といった感じか。

「アクセル代表、悠陽様を含めて五摂家の方々は現在非常に忙しいというのは分かっておられると思いますが。今日こうして時間を作るのも色々な無理を……」
「月詠、構いません」

 月詠の言葉を遮ったのは、煌武院。以前のパーティの時にも思ったが、年齢に似合わない程の落ち着きだな。いや、五摂家に生まれればこういう風に育つのか。

「改めて、お久しぶりですアクセル代表。以前お目に掛かったのは……」
「そうだな、あの時のパーティ以来だ」

 門が開き、ホワイトスターに帝国が攻めて来た、あの時。

「何でも異世界の存在に襲われたとか……」
「ああ。まぁ、撃退して相応の報いは受けて貰ったけどな」
「そうだね、そのおかげで資源が潤沢に入ってくるようになったんだから、私達としては喜ぶべきか、悲しむべきか……微妙なところだよ」

 俺と煌武院の会話に崇継がそう言いながら入ってくる。
 その崇継に続くように恭子が口を開く。

「本当に……襲撃されてから相手の帝国でしたか? その国を倒すのに1年と掛かっていないというのは凄いですね。私達もそれに習えればよいのですが。今はシャドウミラーの力を借りてどうにか攻勢に転じている状況ですから」

 溜息を吐く恭子の顔は、憂いに満ちている。
 崇宰家の次期当主候補としても、現状のこの世界の状況は決していいとは思っていないのだろう。

「それでも何とかやり合えてる事は事実なんだし、あまり気にしなくてもいいじゃないか? 実際、ハイヴを7個も奪還しているんだから。もっとも、俺としては8個目に敦煌ハイヴを攻略したかったんだがな」

 肩を竦めてそう告げると、崇継が気まずそうに視線を逸らすのが見える。

「安心しろ。こっちの提案を否定されたからってどうこうしようなんては思っていないから。……ただ、これは真面目な話だが、敦煌ハイヴは本気で早めに抑えておいた方がいいぞ? 現状だと人類の生存圏は幾つものハイヴと接している状態だ。その中で敦煌ハイヴを占領すれば、BETAの勢力圏の中に1つだけポツンと存在するハイヴになる。であれば、当然BETAはそこを取り返しに来る筈だから……防衛戦力が分散する心配をしなくてもいい。まぁ、それでも最低限の防衛戦力を他のハイヴに割く必要は出てくるだろうが」

 何しろ、BETAというのはこっちの思いも寄らない行動をする事があるからな。
 それで今までマブラヴ世界の軍隊は幾度となく裏をかかれてきたんだし。

「ああ、分かっているさ。しかし、現実問題国家の意見集約が出来ていないというのも事実なんだ。いや、寧ろBETAに勝利するというの
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ