マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0995話
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「そうだ。元々はネギま世界の住人で、この春に高校を卒業したばかりだ」
「へぇ、高校を卒業……ねぇ」
何かを含む崇継の視線に、微妙に嫌な予感がして視線を向ける。
「どうした? 何かあるのか?」
「いや? ただまぁ、色々と話には聞いていたけど、アクセルの女好きというのは本当だったんだなと思ってね。4人も恋人がいるのに、更に増やすとか。恭子はどう思う?」
チラリと崇継の視線が向けられたのは、何故か冷たい視線でこっちを見ている恭子。
その冷たい視線のままに口を開く。
「何故私に聞くんですか? アクセルさんが誰と付き合おうとも、私には全く関係がないと思いますが? それが例え非常に不謹慎な関係であったとしても」
「……そうですね。確かに一国の代表という立場であれば、それもこの世界とは違う世界の国であれば私達の常識が通用しないのも理解出来ます。例え一夫多妻制であったとしても。ただ、郷に入っては郷に従えという言葉もあるように、日本に来たのなら相応の態度を取るべきかと」
恭子の言葉を引き継ぐかのように、月詠が告げる。
……何か妙に責められているんだが……
この空気の原因を作った崇継の方へと思わずジト目を向けると、その本人は小さく肩を竦めて自分は関係ないとばかりに視線を逸らす。
「月詠、其方もしかして……」
何やら呟いている煌武院の言葉が聞こえてくるが、ともあれこのままの雰囲気では折角の花見の場が盛り上がらないのも事実として、食事の用意されている場所へと4人を案内する。
「あら、アクセル。もういいの?」
「ああ。この場を提供してくれたスポンサーも来てくれたからな。後はゆっくりと桜を見ながら料理を味わわせて貰うよ」
夕呼と何やら技術的な事を話していたレモンへとそう言葉を返し、周囲を見回す。
色々なところで違う世界同士の人物達が話し合っているその光景は、多種多様な異世界との接触を図ってきた俺達シャドウミラーとしては念願の光景だとも言えるだろう。
……ある意味。これもスパロボ的な感じなんだろうな。
ふとそんな事を考え、まだ暖かい肉まんへと手を伸ばす。
リアルスパロボ、か。いやまぁ、そもそも俺が生まれたのがスパロボのアクセル・アルマーだった以上、今更と言えば今更か。
そんな風に考えていると、隣に誰かが座る気配が。
そちらへと視線を向けると、そこにいたのはアルトだった。
ただし、アルトの恋人のランカの姿はない。周囲を見回せば、シェリルと一緒に桜を見ながら何かを話しているのが見える。
「どうしたんだ?」
「……いや、ちょっとアクセルに聞きたい事があってな」
「聞きたい事?」
へぇ、珍しい。普段であれば、人に聞くとかそういうのは絶対にしなさそうなアルトが。
思
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