32決戦!フォース
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◇いのり
木場が一人で勝った……ヤマトとは少し変わってくれた……でも、コカビエルが残ってる…
「せ、聖魔剣だと?あり得ない!本来反発しあう二つの要素が混じり合うなんてことは、あるはずがないのだ……!」
木場の持つ聖魔剣を見ながら、バルパーの表情は強張っていた。
ーー幼少の頃から築いていた観念は壊し難い壁となる。だからこそ、彼は狼狽している。
天を仰いでいた木場は、思い出したようにバルパーに顔を向けて近付く。
「バルパー・ガリレイ。覚悟を決めてもらう」
「……そうか、分かったぞ!聖と魔。それらを司る存在のバランスが大きく崩れているとするならば説明はつく!つまり、魔王だけではなく、神もーー」
バルパーは迫り来る凶刃に気付かず、思考を展開していた。
ーーそれが、彼の生死を分ける結果となった。
決定的な結論を言う前に、バルパーの胸部を光の槍が貫く。胸部を貫かれたバルパーは口から血の塊を吐き出すと、そのまま地面に突っ伏した。
「バルパー、お前は優秀だった。そこに思考が至ったのも、優れているが故だろうな。ーーだが、俺はお前がいなくても別にいいんだ。初めから一人でやれる。……フッ、クククーーハハハハ!カァーハッハッハハハハハハハハハッ!」
コカビエルは嘲笑
う。まるで、その思考に至るのが無価値だと断言するように。
彼は、椅子から立ち上がって自信に満ちた声で言った。
「人間風情でケロベロスをよくやれたな。誉めてやろう。言ったとおり貴様から殺してやろう」
「どうも。でもな、お前は俺の大切な娘達が殺ってくれる」
そう言い、ヤマトは私と真名の方を向く
「いのり、私達御指名よ。」
「……うん。もともと、ヤマトに殺ってもらうつもりはないよ?」
「まあ、当たり前ね」
ヤマトに頼るつもりはこっちに来てから生活以外無い、コカビエルは私達の敵でもない。
「なら、貴様の前でその娘達を殺してやろう!」
この堕天使……馬鹿………
「あなたでは私達二人を殺すのは夢のまた夢………実力の差を教えて上げる……」
私達二人は並行に並ぶ
「「エヴォリューションユニゾンインフィニティ!」」
『『INFINITHIdragonBreaker』』
私達はライザー・フェニックス戦と同じく四つの神器を禁手させ、赤白の鎧を纏う。まだ、私達用の禁手が完成できていない
「き、貴様等!今代の赤龍帝と白龍皇だったのか!!」
レイナーレやライザーもそうだったけど、そんなに珍しいの?二天龍が共に戦ってるの?
『珍しいどころか初めてだ。俺ら二天龍はどんな時代でも争っていたからな』
『そうだ。私ら二天龍はそう言う運命だった』
そうなんだ……
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