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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
伍話 見知らぬ記憶(2)
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「マヤ、貴女一体何言ってるの?」
「葛城さんこそどうしたんです?」
先程無意識に出た言葉。葛城艦長や伊吹整備長そしてヴンダー。
ミサトはそれらの言葉に思い当たる節があった。
それは、『夢』
「……ねぇマヤ、へんな夢とか見たことない?」
ミサトは近頃睡眠不足に悩まされていた。ただでさえ短い睡眠時間を悪夢に邪魔されていたのだ。懐かしいようなつい最近起こった出来事のような…いい夢とはいえなかったが。
「うーん。夢なら結構見ますけど」
「その内容思い出せる?」
ミサト自身が覚えているのは、ジオフロント直上にできた赤と黒の…いや白もあったか、その三色巨大な輪。赤く染まる大地。廃墟と化した第3新東京市、そして大空を進む巨大な戦艦(?)ヴンダー。

「…ってのが私の夢で出てきたきがするんだけどけど」
ミサトは自分のみた夢の大まかなところをマヤに話した。
「私の夢も似てるかも、一番きになるのは虹色の輪と光るエヴァですけど…あと、この船もです。大破してましたけど…」
どうやらミサトとマヤの記憶は少し違っているようだ。正確にはずれているのだが。
「んー、なにか引っ掛かるわね〜。もしかして私達だれかの『生まれ変わり』だったり?」
「それなら私と葛城さんが同じ夢を見るのは不自然じゃないですかぁ?」
ミサトは冗談で言っていたがこれはある意味正解だ。
二人には別の可能性の中で生きていた自分…簡単にいえば『パラレルワールド』の自分の記憶が少なからず残っていたということだ。

「そういえば日向君と青葉君はどうなんでしょうか?」
今度はマヤが。
自分達に変な記憶(?)があるのならマコトやシゲル、その他の人達にももしかしたらその可能性があるかもしれないと考えたのだ。
「そうね、少し気になるわ」
口の前で指を組みゲンドウポーズ
この席に座ると皆ゲンドウポーズになってしまうのかとマヤは内心不安になった。
…ミサトが(ゲンドウポーズ)すると悪巧みしたような顔になるのはどうしてだろう?


ー第2発令所
ミサトとマヤは発令所に足を運んでいた。
「ありゃま〜ここも随分ヒドかったのね」
ミサトは発令所に戦自が攻めに来た時はここにいなかったので現場を直接見てはいないが一方的にやられていたのはすぐに想像がつく。司令事務作業が忙しく発令所に顔を出したのは本当に久しぶりだった。改めて見渡すとそこら中ボロボロで、ケーブルがむき出しになっている所も。
それだけではない、銃跡だらけの壁。最上階であるここでもかなりの攻撃を受けたのだ。『ここまで弾が飛ぶのか?』という所にもキズがある。さすがは戦自といったところか。
下の階のオペレーター室などはここよりも酷くコンソールや取り残されているイスは原型を保っていない。オペレーターが全員ぶじだったのが奇跡としか思え
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