短編100「月までの値段」
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にも立ち向かい、乗り越えていった……
「売ってくれ!」
気付くと俺は中古屋に居た。俺はまとまった金で、中古の小型ポーター(星間宇宙船)を買った。
「よっ!来たぜ」
「お兄さん!?」
俺は、しばらくしてから、少年が収容されている施設に行った。施設に行く前に色々な手配をした。あとは少年を連れて行くだけだった。
「これがお兄さんの宇宙船?」
「ああ、さあ乗った乗った!」
俺は、少年を小型ポーターに乗せた。
小型ポーターは音もなく浮かび上がると、地球脱出速度まで一気に加速した。俺は月まで真っ直ぐに飛んだ。
「毎度!料金は157円になります」
「えっ!?」
少年はビックリしていた。月に着いた。
「冗談だ!さあ、そこにお父さんがいるぞ!」
月の宇宙港に少年の父親がいた。少年を父親に手渡す。少年と手をしっかりとつないだ父親は、何度も何度も頭を下げていた。
それをきっかけに、俺は……
「火星のタイタンまで!」
「分かりました。ところで、星間ワープは使いますか?その場合は時間は早いですが、割高になりますが?」
星間個人タクシーを始めた。
なんて事のない毎日。そんな日常をつまらなさを、誰かのせいにするのではなく、自分から面白さを求めてみたいと思った。そう、ささやかだが人生に、自分から向き合ってみたいと決めたのだった。そう、あの日見た……
映画の主人公のように。
おしまい
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