終わった話
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らいだろう。
まぁ、でも間違いなく……チートなのは確かだろう。
彼と相対している妖精女王と同じくらいに。
「で、何のようだ耳年増。正直、聞きたくねぇから無視していいか?」
「そこでTes.と答えるのなら声をかけるはずがないだろう? 何、私は先達としての貴様と話したかったというのもあるが───同時に思った事があってな」
「回りくどい。一気に言え」
他国の代表を相手にも不遜の姿勢を崩さないシュウ君に妖精女王は愉快だと言わんばかりに微笑し、Tes.と答え
「簡単な話───貴様にとって武蔵は居心地が悪い場所ではないのか?」
もっと分かりやすく言えば
「貴様にとって周りの人間は少々眩しい存在ではないのか?」
などという私にはやはり理解出来ない言葉を投げつけた。
思わず、周りと一緒に呼吸すらも停止するが投げられた本人は何も変わらずに面倒臭いという表情のままであった。
「どーでもいいがそのおめでた発想はどこから生まれた? 脳の病気なら病院に行っとけって言ってやるし、いらん同情や憐みなら大・き・な・お・世・話・だ」
「ははは、じゃあ良かったではないか───妖精女王からの大きなお世話だ。何かいい事があるかもしれんな」
ふむ、とシュウ君は何か頷くと唐突にこちらの胸をわし掴んだ。
思わずこちらが笑顔で固まるが本人は気にせずに
「成程……ドレスの時のノーブラは別枠……確かにこれは良い事だぜ……!」
とりあえずホライゾンに頼んで悲嘆の怠惰を出してもらって思いっきり後頭部を叩いた。
じ〜んと腕に振るえるような手応えと
「くふっ」
という息が漏れる音を出したと思うとゆっくりシュウ君は倒れた。
無駄に凝っているとは思うがまだ真剣な話の途中だ。
面倒とは思うがとりあえずやれやれ、という感じになって
「ほら、シュウ君。無駄な芸はいいんでさっさと起き上がってください。加護があるからノーダメージでしょう?」
「……浅間。この賢い姉が乳に栄養が行ってしまったエロ巫女に言うけど───大罪武装だから加護貫くわ」
え? と喜美に言われた言葉に反応しながら倒れた本人をよく見ると後頭部が赤く腫れ上がりながら動かないシュウ君であった。
「え、う、うわっ、ちょっ! わ、私、無罪ですよね!?」
・ウキー :『いきなり保身から始めたな』
・金マル :『ここまで目撃者がいるのに保身に回れるから凄いよね』
・〇べ屋 :『まぁまぁ。ほら、アサマチみたいなのは悪いことすると見苦しく足掻いて最後まで冤罪だって抗うタイプだから』
己……! とその言葉全部返したいのだが今は目の前の惨劇が大事だ。
英国側もわざわざ表示枠を使わずにひそひそ声で
「Oh……」
「
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