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異世界系暗殺者
仕返しの時間(2016/05/16 一部修正)
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「………渚と茅野、全くバレてねぇ。すげーな。やっぱ、菅谷を呼んで正解だった」
「パーティー用の変装マスクも俺が改造すりゃ、あの通りよ」
「おい、俺を無視すんな」


友人が明らかに俺の質問を無視し、菅谷は俺と友人の遣り取りに巻き込まれたくないといった感じだ。ってか、最近の友人は俺を敵視している感じがする。何でだ?



「まぁまぁ、イッキ君も落ち着きなさい。それにしても、ヌルフフフ。首尾は上々、ですね。それでは皆さん、作戦を開始しましょう。イッキ君、磯貝君、前原君、岡野さんは例のポイントに移動して置いて下さい」
「了解。イッキ、前原、岡野。俺達は移動しよう」
「………釈然としねぇけど、分かった」


俺は悠馬の指示に従いレインコートを着ると、悠馬達と一緒にこの民家から移動することにした。この時―――


「イッキ君」
「神崎」
「いってらっしゃい」
「おう」


といった遣り取りを玄関で行ったが、恋人とか夫婦っぽいってツッコミは無しの方向で頼む。この遣り取りを見ていた悠馬達は苦笑したり、ニヤニヤしていたが、俺は気にしないことにした。

ちなみに俺達4人だけが移動するのは作戦の内だったりする。作戦内容は以下な感じだ。

まず、撹乱担当の茅野が店のトイレを占拠。そして、渚が標的の気を引きつけ、その間にクラスの射撃担当である龍之介と速水が科学担当の奥田さんの作ったBB弾型の超強力下剤を標的の珈琲に発射。

腹を壊して、店から100m先にあるコンビニに向かおうとする標的に対して、進行方向途中で待ち伏せしている俺達が民家の枝を切り落として更に妨害、といったものだ。

枝を切り落とす木がある民家には、ボランティア活動の一環と説明し、道路側に飛び出している枝を切らせて貰えることになっている。

と、そんな説明をしている間に標的がやって来た。腹を押さえながら走っている姿は超無様だ。


「来た来た。ドンピシャだ」
「あいつら、無駄にプライド高そうだから、近くの民家でトイレを借りるって発想が無いんだな。ってか、コンビニのトイレが使用中だったらどうするんだ?」
「それすら考えてないんじゃない?」
「取り敢えず、奴らの無駄に高いプライドをサクッと()りますか」


陽斗がそう言うと同時に、悠馬達はナイフで太い枝をスパッと切り、俺は轟の試験型玉璽(テストタイプ・レガリア)のホイールの回転と蹴りの勢いを利用して枝を切った。

俺達の切った枝は見事に標的の頭上に直撃。標的はずぶ濡れの毛虫まみれになった。ついでだ―――


無限の空(インフィニティ・アトモスフィア)――無限の轍(インフィニティ・フェイラー)……」
「「ぐげぇ」」


かなり弱めで放った風の壁をぶつけて
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