第三十五話
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ほど。ならばやりようがある。
『今から僕もそちらに向かう』
「怪我は完治しているのか?」
『くっ…だが、執務官として見過ごすわけには行かない!』
正義感が強い事はいいことなんだが。
「クロノはこの弾幕の中、被弾無く攻撃出来るのか?」
しばらくの沈黙。
『……無理だ』
「ならば俺たちに任せておけ」
『しかし…』
「俺たちなら大丈夫だ。…ただ、原生生物は最悪殺してしまう事になってしまうかもしれないがな」
『…それは仕方が無い事だ』
このままあの九尾を放置していると、その被害は莫大なものになるだろう。
全てを救う事なんて神にしかできず、結局一を切り捨てて九を救う事しか人間には出来ないのかもしれない。
なのはとソラ、それと久遠が何とか抑えてくれている戦場へと戻る。
相手はその無尽蔵の魔力に物を言わせた弾幕戦のみとは言え、その威力が此方の同系の魔法の数倍もある。
実際、距離により術式が甘くなり、魔力の結合に綻びが見られる遠距離で、結界に当たる威力でさえその数と威力で下手をすればその結界を抜けかねない。
まあ、そこは流石に管理局の魔導師が頑張ってくれているのだが。
【なのは、ソラ。戦況は?】
俺も手に取ったソルでバスタークラスの砲撃を入れながら念話を繋いで確認する。
【ダメだよ。シューターは言わずもがな、バスターすらシールドで止められちゃってる】
【ブレイカーでも通るか分らないし、相手の動きも早いから当てられないかも】
なのはとソラからそれぞれ返信された。
【弾幕が濃すぎてなかなか相手に近づけないし】
【斬りつけてもシールドに阻まれて必殺の一撃とは行かないと思う。】
今までですら厄介だったのがさらに厄介になったものだ。
【どのくらいの威力の魔法ならあいつの障壁を抜けると思う?】
俺の質問に攻撃の手を緩めずに戦いながらなのはからの返答。
【最低フルチャージのブレイカー3発分。…ううん4発かな?】
核シェルターすら余裕で破壊できそうな攻撃だ。
【だけど、さっきも言ったけれど、相手の動きを止めないと当てられない。バインドなんかもそのバカ魔力ですぐさまレジストされるだろうし、そもそも動きが速くてバインドを行使できない。設置型のバインドもどうやってか当たらずに避けているし】
【そっちは俺が何とかする。なのはとソラはブレイカーの準備をしてくれ。影分身を使用して、それこそ辺りの魔力が枯渇するくらいの勢いで】
普通は自分の使いきれ無くて放出してしまった魔力を集めて再利用する収束砲。
自分の匂いが残っている物の方が集めやすいからだが、効率が悪く、時間がかかるだけで、決してそれ以外の魔力を収束で
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