第三十五話
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そんなのは見ればわかる。
先述の通り、今戦えるのは俺達だけという事だが…
GRAAAAAA
しばらくの間対峙していたかと思うとその身から溢れる無尽蔵とでもいうべき魔力を使い、こちらに向けて砲撃を連発してくる九本の尻尾をもつイタチ。
なんかもうイタチではないしこの際九尾でいいか。
九尾の攻撃を俺はフェイトを抱えたまま右に左に避けて結界の境へと向かって飛びのいた。
その間に攻撃は大量のスフィアをばら撒く面攻撃へと移行している。
それを避けて結界の境ぎりぎりまで飛翔すると母さんがアルフを連れて同じように飛んできた。
「あーちゃん!」
「母さん!悪いんだけどフェイトをお願い。一緒に結界外へと出ててくれ!クロノ、聞こえているか?詮索は後にして三人を結界外へと転送してくれ」
『……事情は後で話してくれるんだろうな?…エイミィ、3人を転送、急いで』
モニター越しにエイミィさんに指示を出すのが見て取れた。
「アオ!私も戦えるから、一緒に!」
「ダメだ!今のフェイトじゃあの弾幕の全てを避ける事は出来ない!ガードしてもバリアの上から落とされる!」
「で、でも!」
「フェイトちゃん、あーちゃん達を信じて」
「ゆかり母さん…」
「フェイト!あたしもアオに賛成だ。あたしたちじゃアオ達の足手まといになる」
『ロードカートリッジ、ディフェンサー』
薬きょうが排出されて攻撃を防御する。転送には一瞬でもその場で停止しなければならず、その時間を稼ぐためだ。
三人の足元に転送魔法陣が形成される。
「アオ!無事でいて」
「ああ、任せておけ」
「あーちゃん、ソラちゃんとなのちゃんを任せたわよ」
「勿論だ」
「絶対、絶対。無理はしないで!」
フェイトの叫びにもにた懇願の声を最後に3人は転送されていった。
さて、俺は障壁を消して未だにその数が衰えない弾幕をすり抜けるようにして九尾へと飛んでいく。
「クロノ。あの化け物のスキャンは出来ているか?」
前方に再びウィンドウが現れる。
『ああ、いまエイミィが解析を終えたところだ』
「結論は?」
『やはり現地の生物を取り込んでいるだろうと言う結論だ。その体にわずかながら生体反応が出ている。純粋な魔力の塊では無い事は明らかだ』
「今でも元の生物の生物機能、代謝なんかは健在なのか?呼吸なんかは?」
『エイミィ』
クロノがモニタ越しにエイミィさんに回答を譲る。
『はいはーい。結論から言うとその可能性は高いよ〜。今までのジュエルシードの暴走体、その中で現地生物を取り込んでいた奴らのデータ分析で、ベースにした生物をそのまま変質させている感じだからね』
なる
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