第三十五話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンダーーーレーーーイジ」
気合一閃、私となのはが放った魔法はジュエルシードを確実に捕らえ、封印した。
「やった?」
海中から現れる残り4つのジュエルシード。
「あらら、俺達の出番は無かったかな?」
不意に上から声が聞こえた。
振り向くとそこには下降してくるアオとソラの姿が。
その姿に少し安心する私が居る。
それでもジュエルシードを持っていかれる訳には行かない。
私はバルディッシュを牽制の為にアオ達に向けようとしたところにアオが大声で叫ぶ。
「危ない!後ろだ!」
え?
その声に振り向くと空気を切り裂かんばかりの速度で放たれた無数の砲撃魔法。
いつの間にか張られていた結界が破壊されている。
マズイ!直撃する!
しかしその魔法は私に直撃する事は無かった。
先ほどはゆかり母さんが、今度はアオが私を抱きしめるようにして庇ってくれていたのだから。
side out
俺は遠距離から高速で放たれた砲撃魔法の直撃から寸前の所でフェイトを抱きかかえながら射線上から身を引いた。
その砲撃の威力はディバインバスター級でその数およそ12本。
それが全て俺達への直撃コースとジュエルシードから分断するように掠めて行った。
「何だ!?」
直ぐに皆の無事を確認しようと視線を走らせる。
なのはは自力で回避、母さんはソラが、アルフは久遠がそれぞれ助けたようだ。
全員の無事を確認している一瞬の間に猛スピードでジュエルシードに飛来する影が。
あのイタチだ。
今の砲撃で体勢を崩された俺たちはソイツの行動を邪魔する事も出来ずにジュエルシードへと接近を許してしまった。
イタチに取り込まれるジュエルシード。
GRAAAAAAAAAAAAAAAAAA
咆哮が轟くと同時にイタチを中心にして円形に光が通り過ぎる。
まばゆい光で眼を奪われていると、発光が収まったそこにはその体積を3倍ほどに増やし、尻尾の数も9本に増えた黒いイタチの化け物が。
真紅に光る双眸がこちらを睨み付けている。
「クロノ!管理局員で結界と、結界の強化をお願いできるか?」
俺の問いかけにすぐに俺の前に通信ウィンドウが広がる。
『すでに送っている。彼らも負傷が完治しているわけではないから直接戦闘こそ出来ないが、結界の展開くらいならば大丈夫だ』
「さすが執務官」
直ぐに俺たちを包み込むように何重にも結界が展開される。
遠目にはその結界の一番外側から一つ内側でデバイスを掲げている管理局員が見て取れる。
『当然だ。だが、これはまずい事になった。あのイタチの化け物、先ほど封印した全てのジュエルシードを吸収したようだ』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ