マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0994話
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掛けているが……あ、千鶴の後ろに隠れた。
やっぱり星刻の迫力は霞にとってはまだ厳しかったか。
どっちかと言えば美形なんだし、3-Aの朝倉や早乙女辺りなら喜んで話し掛けるんだろうけどな。
「桜の下で飲むコーヒーも格別だ。そうは思わないかな?」
「へぇ、まさかお前が来るとは思わなかった」
いつの間にか現れ、コーヒーの入ったカップを手にして満足そうな笑みを浮かべているフェイト。
もっとも、満足そうとは言っても唇が少し曲がっているだけの笑みなんだが、基本無表情のフェイトにしてみれば、それで十分過ぎる程感情を表に出していると言えるだろう。
「火星の方も大分余裕が出てきたしね。それに一応僕もシャドウミラーのメンバーではあるんだろう? なら、たまにはこういう行事に出てもいいかと思ったんだよ。別に僕が出ても構わないんだろう?」
「それは別に構わないけどな。それより花見に来てまでコーヒーってのはどうなんだよ?」
まぁ、かと言って花見に合う飲み物は何かと言われれば、やっぱり一番相応しいのは、俺は飲めないけど酒なんだろうけど。
「桜を見ながら飲むコーヒーもいいものだけどね。君もどうだい? 今なら僕が淹れてあげるけど」
「残念ながら、俺はコーヒーは苦手で紅茶派だって知ってるだろ?」
「そうか、残念だね。また今度誘わせて貰うよ」
そう告げると、それで満足したのかフェイトは俺の前から去って行く。
そのまま向かった先は、人があまりいない桜の木の下。
基本的に人付き合い自体はそれ程好きではないフェイトだ。ゆっくりと花見のコーヒーを楽しむんだろう。
取りあえず、これで大体のメンバーは揃ったな。何人か時間の都合がつかなくて来てないメンバーはいるが。マクロス世界のオズマとかミハエルとか、それぞれのパートナーとか。
S.M.Sという組織である以上はしょうがないんだろうけどな。
そんな風に考えていると、ようやく今回の花見を提案した人物が姿を現し、こちらに近づいくるのが見えた。
崇継、恭子、そして……煌武院悠陽もいるのか? 当然その護衛として月詠の姿もある。
崇継や恭子に護衛がいないのは、ここが完全に自分達の手で押さえてあるという自負からだろう。それと、何かがあれば俺達がどうにでも出来るという信頼か。
ともあれ、そんな4人へと向かって声を掛ける。
「遅かったな」
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