暁 〜小説投稿サイト〜
Dead!?お笑い部。
武田家の恣意的な大判焼
1話 お笑い部員VS校則 その1
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俺達の周りに転がってるんですよ。名前が5文字の部活は部員が1人でもよしとするとか」
「……」
「それとも、部員が4人に満たない時は99年後に廃部にすると……」
 ウィーン
 バチン!
「ブッ!」
 砂種は機械の両手に両頬を挟まれた。
「……いい加減、話を戻してもよろしいかしら?」
 胡蝶が手に持っているスイッチから手を離すと、機械の両手は砂種を解放した。
「いえ校長!例え両頬がおたふく風邪のようになっても、俺はどうしても伝え……」
 胡蝶がスイッチに手をかける。
「なんでもないでっす!」
「よろしい」


「うおおおおおお!」
 昼前にこっぴどく絞られた砂種だが、その魂の火は消えてなかった。
「でやぁ!学校の前の信号を左に行くとある喫茶店だ!合言葉は『アルマジロなど存在せぬわ』!」
「分かったわ。……大丈夫、そちらの約束も守るから」
「どりゃあ!これでお前の山札は0枚だぜ!」
「仕方無い。約束通り、お笑い部に入ろう」
「ぐょあ!食らえ必殺洗脳光線!」
「うぎゃあああああ!余はお笑い部になど入りたい入りたい入りたくない入りたいんじゃああ!」
 バタン!
「どーですか校長!搦め手が駄目なら正攻法ですよ!」
 砂種は、先程勧誘した部員3人と共に誇らしげに校長室に殴りこんだ。
「……確かに部員は4人いますわね」
 胡蝶は色々と突っ込みたいとこを紅茶で飲み込んだかのようにカップをカチャリと置いた。複雑な顔をしているのは、紅茶が渋かったからではないだろう。
「じゃあ、お笑い部は存続ですね!」
 砂種は顔を輝かせた。
「よろしいでしょう」
「やっっっっっっっったあぁぁああぁあ!!」
 砂種は上を向いて喝采をあげた。
「但し!」
 そこを胡蝶の大声が突き刺す。
「はい!」
「部員が4人から減った場合は、廃部の危機があることを忘れてはいけませんことよ?」
「そんなこと、重々の重承知して……」
「余は純粋なる手芸部員じゃあああ!」
 ボウン!
 一瞬の内に辺りが煙に包まれた。
「ゲホ、クッ、誰がこんなことを!」
 胡蝶がボタンを押すと、壁から何かが現れて、空気を吸い込んでいく。
「まったくー、祝いの爆竹なら俺にひとこウギェエエエエエエエエエ!」
 砂種は爬虫類か両生類のような鳴き声を上げた。
「いない!部員が!1人!」
 煙が晴れると、校長室から1人の人間が消えていた。
「くそっ!これだから100均はっ!」
 砂種が毒づいてから、顔を前に戻すと、
 無表情の校長。
「あ……」
 砂種は事態を理解した。
「こ、校長、ここはー、数学的帰納法的なアレをアレして……」
「まず、アポイント無しでここに乱入してきた件について話をしましょうか?」
 壁から生えた両腕が、臨戦態勢で構えて
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