赤龍帝な日々 2
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を成長や回復に使えるようにし、周りと同じ姿を得て、結局はオレが原因でオレの居場所を失った。
「そう言うと思った。だから今日だけで良いの。今日だけはあなたの時間を頂戴。それで諦めるから。お願い」
「……ああ、良いだろう。今日だけはお前を愛そう、セラ。これがオレの、ドライグとしての最後だ。その後は、赤龍帝として破壊の限りを尽くして冥界を去ろう」
「ありがとう、ドライグ」
「ようやく会えたな。七枚羽」
「ふん、余裕そうだな赤龍帝」
「無論だ。何か罠を仕掛けているようだが、関係ない。全てを力と意志でねじ伏せる。貴様はオレの逆鱗に触れたのだ!!ただで死ねると思うなよ!!」
「それはこいつを相手にしても言えるかな?」
足元の魔法陣が輝き出し、白い龍が現れる。
「あん?なんだこいつは?」
「貴様、忘れたのか!?」
「ええっと、あっちゃんだっけ?」
「ふ、ふざけるのも良い加減にしろーー!!」
白い龍がブレスを放ち、周囲が吹き飛ぶ。この威力と魔力は、微妙に覚えがあるな。そう、赤龍帝と呼ばれだした頃に、ああ、思い出した。
「他力本願龍か」
その言葉に白い龍はさらに怒りをあらわにするが、事実を言ったまでだ。それに対策はすでにできている以上、怖くもなんともない。
「とりあえず、邪魔だから吹っ飛べ」
倍化に加えて、新たに覚醒させた透過の力を使って、他力本願龍の半減の力を無視して殴り飛ばす。
「なっ!?」
遥か彼方に飛んでいく他力本願龍を見て七枚羽が驚いている。
「で、これだけか?」
「ば、バカな。こんなあっさり、二天龍同士の争いが決着するなど」
「奴とは一回だけやりあったが、あの時はこっちの魔力を半減して吸収しやがるから千日手になっただけだ。対策がある現状、負ける気がせんな。それで、もう終わりか?他の手があるなら早くしろ、ハリーハリーハリーハリーハリー!!」
「くっ、こいつならどうだ!!」
オレを囲むように大量の魔法陣が展開して、そこから光線が放たれる。
「龍殺しの術式を織り込んだ光線だ。食らえばただではすまんぞ!!」
「当たらなければどうということはない」
龍の姿から人の姿に変化し、すり抜ける。それを見て七枚羽が驚いている。
「なんだ?オレが人の姿になれることを知らなかったのか?この程度のことも調べられなかったとは。もう良い、ここからはずっとオレのターンだ」
とりあえずは他力本願龍と一緒に葬るために同じ所まで飛ばすか。貫通力は抵抗を倍加させて衝撃は普通に倍加させてっと
「吹っ飛べ!!」
適当に殴り飛ばすのと同時に龍の姿に戻って追いかける。七枚羽が途中で落ちそうにな
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