暁 〜小説投稿サイト〜
光明の魔導師〜眩き妖精の物語〜
六魔将軍編〜ニルヴァーナを死守せよ!〜
大地の叫び "ニルヴァーナ"
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「やっべ、クラクラする…」


なんとか立つ事は出来たが貧血で目の前がチカチカする。



『みんな聞こえるかい!?誰か返事をしてくれ!』




頭の中に声が響いてきた。上空を見ると、天馬がよろよろと飛んでいた。



「俺だ、フーガだ。」


『フーガ君!大丈夫だったのかい!』



「なんとかね、右手は持ってかれたけど、修復は可能だ。」




『フーガ!!無事だったの!?ねえ!返事して!』




『あんたニルヴァーナ直撃してたでしょ!?いったい何があったの!?』




ウェンディとシャルルの声が念話を通じて入ってきた。耳がキーンってなるからやめて。




「防御魔法が不完全で防ぎきれなかった。ギルドは無事だ。俺の右手も再生中だ。つーか説明は後!急いでんだろ?」



『再生ってあんた…!』



「はいはい、詳しい説明は後な。で、ヒビキさんよ、どうかしたのか?」




『やっと見つけたんだ!ニルヴァーナの止め方を!!』




ついに見つけたか!いいタイミングだ!



『ニルヴァーナにある6本の足は大地の力を吸い上げ、それを中央のコアの魔水晶で動力にするんだ!』



「じゃあなんだ?中央のコアをぶち壊せばいいのか?」



簡単じゃねえか。




『いいや!足の付け根にある魔水晶と中央の魔水晶、全てを"同時に"壊さなければいけないんだ!』


「おいおい、同時にってどうやって…」



すると頭の中にゲージが現れた。



「20分?なるほど、これが…」



『そうだ。タイミングを計ってあげたいけどもう魔力がない。君たちならできると信じているよ。』




『無駄な事を…』



突如ノイズが入り、低く底冷えした声が響いてきた。




『誰だ!?』




「なんだ、死んでなかったのかブレイン。」



『てめえはあの時の金髪か。まあいい。俺はゼロ。六魔将軍のマスターだ。』




『六魔将軍のマスターだと!?』




『聞くがいい!魔導士たちよ!俺はこれより全てを破壊する!手始めにてめえらの仲間を3人破壊した。滅竜魔導士、氷の魔導士、星霊魔導士、それと猫もか。』




『そんな、ナツくんたちを…』



『6つの魔水晶とコアの魔水晶を破壊するとか言ったな!?俺は今そのどれか一つの前にいる!ハハハハ!俺がいる限り同時に破壊することは不可能だ!!』




ブツン、とゼロの念話が切れた。




『よくも仲間を……!!』





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