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遊撃隊
1部分:第一章
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リアから連れて来た女達だ。その女達はどれも美貌を誇りだ。
 貴族達は鼻の下を伸ばし彼等に言い寄る。そうしてだった。
 女官達もそれを受け入れ次々と褥を共にしていく。宮中は乱倫を極める様になっていた。
 だが王妃はこのことについて何も言わない。王は相変わらずディアヌ=ド=ポワティエに夢中である。王妃はこのことについても何も言わない。
 しかしだ。その乱倫の中にある宮中でだ。相変わらず続いているのだった。
 その中でだ。一人、また一人とだ。王妃の政敵が消えていっていた。
「何と。モンフォール伯爵もですか」
「はい、何故か御自身の屋敷のバルコニーから落ちられて」
「自殺でしょうか」
「いえ、あの方も確か」
 そのだ。モンフォール伯爵についてもだった。
「王妃様とスペインのことで意見が違いました」
「そうでしたね。融和か対立かで」
「そのことで相違がありましたし」
「あの方もまた」
 このことが話される。その伯爵も王妃の政敵だったのだ。
 しかもだ。彼についてこうも話されていく。
「あの方は大層女性が好きでしたが」
「あの女官のブロンドの娘といい仲でした」
「バルコニーから落ちられた夜もあの女官と一緒でしたな」
「ではやはり」
「あの方も」
 ここでだ。貴族達はそれぞれの首に刃を感じた。

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