第十二話:隕鉄の鞴『原初の炎』
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犠牲にしてまで、他者を救おうなどという意思は持てない。
お前の願いを継ぐには、勇気が足りないのだ。
「だから、いいよな。オレだけじゃあ無理なんだ」
瞼を閉じて雫を振り払う。これより先に涙など無粋。
一人の剣士としての誓いは、涙ではなく溢れ出る闘志を以って成さなくてはならない。
「お前の力。この世界を終わらせるその時まで?????、借り受ける」
右手に力を込め、古の炎を玉座から抜き放つ。柄を握り締めた右手から、熱が伝わってくる。
止め処なき力の奔流。それは所詮、錯覚に過ぎないのだろう。それでも。この胸に伝わった熱いモノは、偽物ではないと信じる。
だから見ていてくれ、ネロ。
お前が果たせなかった願いは、オレがきっちりと叶える。
to be continued
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