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ハイスクールD×D大和の不死鳥
30決戦!セカンド
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としても、使い手により大きく変わるただの武器。……あんな、あんな歪んだ剣
を、聖剣などと呼べるかッ!」
「くくく……」
木場とゼノヴィアとのやり取りを笑う者がいる。――バルパー。
「バルパー・ガリレイ。僕は『聖剣計画』の生き残り――いや、正確にはあなたに殺された身だ。悪魔に転生したことで生き長らえている」
「ほう、あの計画の生き残りか。これは数奇なものだな。こんな極東の地で会うことになろうとは。ある種の運命を感じる。私は乙女座だからな。ふふふ」
人を小バカにするような笑いかたをするバルパー。

「――私はな、聖剣が好きなのだよ。それこそ、夢にまで見るほどに。幼少の頃、エクスカリバーの伝記に心を踊らせたものだ。だからこそ、自分に聖剣使いの適正がないことを知ったときの絶望といったらなかった。自分が使えないからこそ、使えるものに憧憬した。その想いは高まり、聖剣使いを産み出す研究に没頭していた。そして、それは完成した。君たちのお陰だよ」
「なに? 完成? 僕たちを失敗作として処分したじゃないか」

バルパーは首を横に振る。

「聖剣を使うのに必要な因子があることに気づいた私は、その因子の数値で適正を調べた。被験者の少年少女、ほぼ全員にあるものの、エクスカリバーを操るほどの因子はなかった。そこで、私は『因子だけを抽出して集めることができないか?』という結論へ辿り着いたのだ」

「なるほど、読めたぞ。聖剣使いが祝福を受けるとき、体に入れられるアレは――」
「なかなか聡いな、聖剣使いの少女よ。持っているものたちから因子を抜き取り、結晶を作ったのだ。こんな風にな」

「これにより、聖剣使いの研究は飛躍的に向上した。貴殿をみるに、私の研究は誰かに引き継がれているだろう。それなのに、教会の者共は私だけを追放した。研究資料は奪ってな。ミカエルめ、あれだけ私を断罪しておいてその結果がこれか。……まぁ、あの天使のことだ。被験者から因子を抜き出すにしても殺しはしていないだろう。その分私より人道的といえよう。くくく」

「――同士達を殺して、聖なる因子を抜いたのか?」
「そのとうり。この球体はその時のものだ。まぁ、三つほどフリードに使ったがね」

「俺様以外のやつらは全員途中でクソジジィの集めた因子に着いていけなくて死んじまったけどな。俺様って、やっぱ、スペッシャル!」

「……バルパー・ガリレイ。自分の研究、欲望のためにどれだけの命をもてあそんだんだ……」
「ふんっ。それだけいうなら、これをきさまにくれてやる。環境さえ整えば、いくらでも量産できる域まで研究は進んでいる。まずはこの町を破壊しよう。あとは各地の聖剣をかき集めよう。そして聖剣使いを量産し、統合されたこのエクスカリバーを用いて、ミカエルとヴァチカンに戦争を仕掛ける。私を断
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