暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは!?「Gの帝王」
一匹目《発現》
[5/5]

[9] 最初 [1]後書き [2]次話
【あはは、そうだね隆文お兄ちゃん。でもゴキ兄しぶといから捕まるわけないと思うなぁ〜? どっちかと言うと反撃してる頃だと思うよ? 】

隆文の母親とゴキ兄は因縁の相手だ。勿論、個体の識別が出来ない母親にはそのつもりはないのかもしれないが、それでも明らかに他のGと対応が違う。もしかしたら本能で分かっているかもしれない、自分と相手が4年も戦っているという事を…………
そして、その戦いは隆文が家に帰った時にはもうピークであった。母親のドスの効いた叫び声、そして何かを叩くような音。壮絶な戦いの途中である。

「ただいま? 」

「あ! おかえり隆文? ちょっと待ってね? 待てこのG! 生かして返さんぞゴラ゛ぁぁあああああ」

【へん! そんなもんが当たるわけないやろ? 喰らえ、奥義……密着・顔歩き! 】

「ひっ!? いやぁああああああああ!? 」

【へへん! どうや! 今日は俺の勝ちやな? まだまだ甘いで? 】
「なめるなクソGがぁぁぁああああああ! 」

【はん! 馬鹿がっ! 当たらんって言うとるやろ? な!? ぎゃぁぁああああああああ!? 泡が!? 泡がぁぁああああああ!? 】

そのバトルは突然決着した。母親が丸めた新聞紙を囮にゴキ兄が躱した所をよくあるゴキブリ用の泡スプレーを吹き付けたのだ。これにより、ゴキ兄の身体は泡で包まれ閉じ込められてしまった。母親はその固まった後の泡を手で掴みゴミ箱へと捨てる。その顔は満面の笑みだ。きっと花や隆文には悪魔の笑みに見えてるに違いない。

「ふぅ〜今日のは手強い相手だったわ。さぁ〜隆文? おやつでも食べましょ? 」

【隆文お兄ちゃん……ゴキ兄が……ゴキ兄……が……いやぁぁぁぁぁああ!? ゴキ兄ぃぃぃぃいいいいいいい!? 】
「ゴキ兄……嘘でしょ…………」

隆文と花はその場で立ち尽くす。ゴミ箱でご臨終しているだろう、ゴキ兄のご冥福を祈って…………

【殺すな!? 早くこの泡何とかしてくれぇぇぇええええええ!? 】
[9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ