2巻
織斑家の朝×昼休みの暴動
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事を考えて護衛を付けたのだからな。ストーリー原案にもあった事だし、こうして見せつければいつかは三年の者らが俺に手出しすると思ったからだ。その予感は的中して、俺と滝川がいつも通り屋上に行こうとしたら、何か面白そうな展開にとなりそうだった。
場所は人気がない中庭の校舎裏で、建物の壁面を背負った状態であるこちらの行く手を塞ぐようにして並んでいる。それに護衛者である蒼太は、外しているがいつでも俺の所に行けるように担任である坂崎と教師数人を待機させている。
十名を越えた男子生徒達で、俺と滝川は屋上に行こうとしたら案の定俺に用があるから付いて来いと言われた。俺はコイツらが魔法で操れてない事を確認後に、滝川には小さな声で先に上に行ってろと言っといた。相手は三年生がほとんどいたので、俺は何の用だ?という態度を表していた。腕を組んでいたのが、腹立ったのか手を出そうとしたけど、確認のために下がらせた。
「で?俺に何か用?用なら早めに言ってほしい」
「澪姫と同居してるらしいが・・・・まさかお前、可笑しな真似してないだろうな?」
「僕らの柚希姫にも手を出していないだろうね、本当にタダの幼馴染なのかな?」
「おいおい可笑しな事を言うなあ、それはお前らが崇拝しているからそう言えるのだろう。俺と澪とは義兄で、柚希は昔幼馴染だっただけだがそれとも何か。俺が手を出したという証拠でもあんのか?」
俺は上級生である澪と柚希を崇拝しているというか、派閥のリーダー格が問い掛けてくるので言ってやった。言葉の根底にあるのは、澪と柚希は自分達皆のモノだという強い認識なのだろう。それに新たに妹である深雪にも深雪姫と言い出したし、俺も蒼翼の王子様かプリンスと女子生徒全員から言われる程の人気者となった。なので、もし俺を暴力沙汰になったとしたら全女子生徒を敵に回す事になる。という事を思ってない連中なのかただのバカなのかは知らんけど、活発なタイプもいれば真面目タイプ、無骨な者から軽薄そうなタイプまでいた。
澪と柚希に深雪のファンはバリエーション豊かであるが、まだ俺の実力を知らない連中なのだろう。ここはあまり教師が来ない死角な所でもあるし、彼らにしてみれば利害が一致しただけで集まった大馬鹿野郎だ。敵意の籠った眼差しをしているが、本当の殺気や覇気を知らないガキ共の相手はしたくないがここは実力を出した方が良さそうだな。幸い蒼太が蒼翼警察署に通報したんで、数分でパトカーが来るよう手配をしたようだ。男も女も嫉妬は恐い方だが、俺に手を出した事を後悔させた方が後々学園生活を楽しめそうだ。
「証拠も不十分なんでそろそろ解放しろよな、それとも何か?俺が澪と柚希の裸姿を見ただけでシメるのか?」
「この野郎!俺達の澪姫を・・・・!お前ら行くぞ」
「柚希姫を見る目はそんなだ
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