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離れ小島
3部分:第三章
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だった。
「全てな」
「赤痢のことや虫のことを」
「そして俺達がその蟹や魚を食うことを。いや」
「いや?」
「食うしかないことを」
 それをだというのであった。
「全部わかっていたんだ」
「そうしてですか」
「この島に置いたんだ」
「そして我々は」
「苦しみ抜いて死んでいく」
 今もだった。彼の耳には地の底から響く様な呻き声が聞こえ嫌になる匂いが鼻に入る。目にははいつくばり死のうとする者達がいた。全て彼の部下や同僚、そして上司だった者達だ。皆戦友だった。

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