飛べ!友のもとに!
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いいわ」
「おばさん変わってるのね」
「そうかしら?」
シャルルは笑顔で言うマールに、少し困惑する。
「だって、エクシードはみんな、自分たちを天使か何かかと思ってる。人間は劣等種だって言ってた」
「そうね・・・昔はね、そういう考えだった。でも・・・子供を女王様にとられてね」
マールは優しそうな顔の中に、少し、悲しみの表情が見える。
「滅竜魔導士抹殺計画とかで、100人もの子供・・・卵が集められた。
そして・・・自分の子供の顔も見れないまま、アースランドに送られてしまったの」
「「「・・・・・」」」
マールの言葉に三人は顔を見合わせる。その100人の中に、自分たちもいるのだと思っている。
「その計画に反対したせいで、私たちは王国を追い出された・・・
その頃からね。私たちは、神でも天使でもない。私たちは・・・ただの親なんだって・・・気づいたの。
そしたら、人間だとか、エクシードだとか、どうでも良くなってきたわ」
マールの言葉に、ハッピーたちは黙って耳を傾ける。
「うちの人も口は悪いけど、私と同じ考えなのよ」
「かぁーーー!!!」
すると、噂をすればなんとやら、ラッキーがマールの後ろからこちらに向かってくる。
「くだらねぇこと話してんじゃねーよ!!おめぇらもいつまでいやがる!!」
「あなた」
「辛気くせぇ顔しやがって!生きてるだけで幸せだほうが!甘えてんじゃねーぞ!!」
ラッキーの声にハッピーはびくつきながら後ずさりしていく。そんなハッピーをラッキーは指さす。
「とっとと出てけー!!」
「あなた、そんな急に・・・」
ラッキーの突然の言葉にマールが心配そうに言うが、ハッピーたちは立ち上がって答える。
「ううん。おじさんの言う通りだよ。オイラたち、早くみんなを助けにいかないと!」
「「うん!」」
ハッピーの顔を見て、シャルルとセシリーもうなずく。
「怯えたままじゃ、できることもできねぇんだ。最近の若ぇのは、んなこともわからねぇのか!!」
「「「!!」」」
ラッキーの言葉を聞いて、ハッピーたちは笑顔になる。
しばらくして、三人はラッキーたちの家から出ていき、手を振る。
「ありがとー!!おじさん!おばさん!」
「また会いましょ〜ね〜!!」
「かぁーーー!!!二度とくんなー!!!」
「気を付けておいきー!!」
手を振る三人に、ラッキーは地団駄を踏み、マールは手を振って見送る。
三人は、先ほど王都を見た崖まで走っていく。
「シャルル!セシリー!さっきおじさんの言ってた意味、わかる?」
「ええ。わかったわ」
「僕も〜!!」
三人は互いに顔を見ながらそう言う。
「エドラスについたとき、オ
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