飛べ!友のもとに!
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、ここに隠れてて」
「「え?」」
そのエクシードは、三人を藁の入った木の荷車に入れると、元の位置に戻る。
すると、そのあとから近衛師団が走ってきて、辺りをキョロキョロしながらそのエクシードに話しかける。
「おい、セリーヌ!」
「何〜?」
ニチヤに話しかけられたセリーヌというエクシードは、ニチヤの顔を見る。
「この辺りで堕天を見かけなかったか!?」
「堕天・・・?あぁ、それなら・・・あっちに行くのを見たよ〜」
セリーヌはそういって、ハッピーたちが隠れているところとはまったく違う方向を指さす。
「そうか。恩に着る!メェーン!!」
「頑張ってね〜」
セリーヌはニチヤたち近衛師団が走っていくのを手を振って見送る。
ハッピーとセシリーはそれを見たあと、藁の中から顔を出す。
「ありがとう」
「助かったよ〜」
「ううん。それより、早く降りた方が――――」
セリーヌが三人の方を見ると、
ガタッ
「「「あ!」」」
三人を乗せた荷車が、坂に向かって転がっていく。
「「うわああああああ!!」」
「きゃああああああ!!」
「ああ・・・行っちゃった・・・」
セリーヌは坂を下っていく荷車を見つめてそう言う。
「まぁ、いいか〜。ひとまずは助けたし・・・でも・・・」
セリーヌはセシリーのことを思い出している。
「セシリーか・・・いい名前をもらったね」
そう呟くと、セリーヌはその場から離れていった・・・
「「うわああああああ!!」」
「きゃああああああ!!」
三人を乗せた荷車は坂を猛スピードで下っていく。
すると、あまりのスピードにシャルルが荷車から投げ出されてしまう。
「「シャルル!!」」
「セシリー!!ハッピー!!」
荷車から投げ出されたシャルルにセシリーが手を伸ばすが・・・セシリーの手はシャルルに届かない。だが、
ガシッ
そのシャルルの手を、ハッピーが懸命に手を伸ばして掴む。
「しっかり捕まってて!」
「うん・・・」
「ヒュー」
シャルルの手をしっかりと握るハッピーと顔を少し赤くするシャルルを見て、セシリーは軽く口笛を吹く。
三人はその先の崖から投げ出され、そのまま下の畑へと突っ込んでいった・・・
「しゃ・・・シャルル・・・セシリー・・・大丈夫?」
「な・・・なんとかね〜・・・」
「うぅ・・・あんたは?」
ハッピーは目を回しながらも二人に声をかけ、セシリーとシャルルも反応する。すると、シ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ