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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story1:出会いは意外かつ突然に
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ナビットくんだよ! 集まってくれたよい子のきみたちに、プレゼントだよ! これは、世界を変える“奇跡(チカラ)”だよ!』


 そう言うと『ナビットくん』はまたも通信を切ってしまった。ほんと、こちらに返答させるつもりは毛頭ないようだ。
 そして『ナビットくん』が通信を切ったのと同時に、俺達の身体(アバター)にノイズが走った。


「え? え? なに…コレ?」

「『ハッキング』だ! 俺たち全員、ハッキングされている!」

「ハッキング!? タイミングからして『ナビットくん』の仕業か!?」


 急にハッキングされていると聞き、慌てる俺と白峰。しかしその間にも何かが進んでいるようで、そう間もない内にピロリンとデジヴァイスから音が鳴った。


【新規プログラム―『デジモン・キャプチャー』がインストールされました】

「ちっ、俺の“障壁(ウォール)”をカンタンに突破しやがった。やり手だな…ナビットって奴」

「で…『でじもん』……『きゃぷちゃー』……!?」


 インストールされた物を見て、白峰はその名前を復唱した。対し真田は知ってるような口ぶりで口を開いた。


「最近ハッカーたちの間に出回っているハッキング・ツールだ」

「ね、ね〜…でじもん…って、あの『デジモン』…!?」

「まぁ、大方そうだろうな」

「おたくが興味津津だった、それだろうな」


 俺の言葉に続くように、真田が言った後モニターを展開して何か操作し始めた。


「ふ〜ん…特定のデータ、『デジタルモンスター』をスキャンして“キャプチャーする(捕まえる)”…と。やっぱ『デジモン』って『デジタルモンスター』の略らしいぜ」


 どうやら真田が見てくれているのは、今ハッキングされて無理矢理インストールされたプログラム『デジモン・キャプチャー』についての詳細のようだ。
 しかし『デジモン』をスキャンして捕まえる…というのは、どうにも釈然としないな。なんだろう、頭のどこかで引っ掛かりがある感じだ……


「え? え、え、え…!? でじもんって、ハッカーが使うヤバいプログラムなんだよね…? じゃあじゃあ、じゃあじゃあじゃあ……あた、あたしたち、ハッカーになっちゃったわけ!?」

「そう言えなくもないかもな」


 おいおい、真田わかってて言ってるだろ。こいつ、白峰で遊んでいやがる。
 前記した通り、『ハッカー』とはプログラムやデータを破壊する者達のこと。直接的にハッキングに関わる訳ではない『デジモン・キャプチャー』を手に入れたところで、それを使わなければハッカーもデジモンも関係ない筈なのだが……


「ま、いいじゃんべつに。ハッカーなんざ、今時めずらしくもねーし」

「や、ヤダヤダヤダ…! ハ
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