暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story1:出会いは意外かつ突然に
[7/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、他にも若干崩れたパンダの像やロボットなどが存在していた。まさに『ガラクタ公園』、この名前を付けた人はいいネーミングセンスをしていると思う。

 このタイミングでここにいる、ということは……もしかして、


「もしかして、『アッキーノ』か?」


 俺がそう聞くと、その女性から怒っているオーラをしまい込み、笑顔になって組んでいた腕を解いた。


「あっ、どもども、『アッキーノ』でっす☆ EDENだと、はじめましてだね〜! てゆーか、あたし『白峰ノキア』! ヨ・ロ・シ・クっ!」

「お、おう。よろしく」


 なんだか、機嫌がよくなったようだ。よかった、よか―――


「―――じゃ、なーーーーーい!!」

「ほわッ!?」

「遅いよーーーっ! 何してたのよーーーっ!?」


 と思っていたら、なんか急に大声が飛び交い、俺の耳に響く。結構近くで叫ばれたから、耳がキーンとなったぞ、どうしてくれるんだ。
 しかしどうやら怒りが消えた訳ではなかったようだ。なんだろうこのテンション、あまりついて行けそうにない。


「こんなアブナイ場所で…ひ、ひとりっきりで待たされる身にもなってよね…っ!?」

「お、おう…悪い」


 ……いや、ちょっと待て?
 確か俺達で約束したのは、『EDENエントランスで落ち合おう』というもの。しかも時間的にはまだまだ時間があった段階だ。
 それを勝手に場所を変えて、しかもそこを来たこともない『クーロン』だとか……これ俺が悪いのか?俺が謝らなきゃいけないのか?

 そこまで考えたら、ふとあることを思いだした。


「そういえば、『ブルーボックス』はまだ来てないのか?」

「『ブルーボックス』〜? ふんッ、来てますよ!? 来てますが何か! ちょ、信じられますぅ〜!? あいつさ…
 “俺、ちょいユーレイ探してくるわ”とかとか言って、ひとりでどっか行っちゃったんだよ!?」


 お、おぅ……なんか地雷踏んだ? なんか更に機嫌悪くなったか?


「あいつ、そーゆーとこあんだよね!! ジコチュー的な!? イケメンだからって、チョーシのっちゃってるみたいな!?
 大体、なに? 「白い少年のユーレイ」? ウワサになってるだか何だか知りませんけど〜?見つけてどーすんすか〜? てゆーか電脳空間でユーレイなんて、ヒカガク的だしぃ? イミわかんないしぃ? こわくとも何とも―――」





「―――…うらめしや」





「どぅわひゅんぎゅわぁーーーーーっ!?!」


 その瞬間、突然白峰の後ろから別の青年が、小さく低い声を発しながら現れた。それに対して『ブルーボックス』に対する文句を言っていた白峰が、どうにも言葉に表しにくい言葉を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ