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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story1:出会いは意外かつ突然に
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ーロン」の「ガラクタ公園」まできてよ! おともだちのふたりは、さきにきてまってるよ!
みんなそろわなきゃ、プレゼントをあげないよ!』
ナビットくんは昨夜と同じのように、こちらに有無を言わさずに「じゃね☆」と言って通信を切ってしまった。
何も言わさずに自分の言いたい事だけ言って切りやがって、これじゃあ通信の意味がねぇじゃねぇか。会話になっちゃねぇ。
しかしそんな怒りを覚える反面、別のところではナビットくんが言った言葉―――『クーロン』というワードに、少しばかり動揺していた。
『クーロン』とは、EDENの中でもハッカーがうろつく危険な場所とされるエリアのことだ。あまりにハッカーが多く徘徊しているおかげで、一般の人達は普通近づかない場所になっている。
そんな場所にはできるだけ、近づかないのが得策なのだが……他の二人は先に行っているようだ。なのに俺が行かない訳にはいかないな。
と言っても、俺も『クーロン』に行くことのなかった一般人。今は『クーロン』に行く方法がない。どうしたものか……
そう言えば、と先程のエントランスの事を思い出す。エントランスにいた人達の中に、深くフードを被った青年がいた。その青年の服に“ZAXON”という文字があったのを思い出した。
“ZAXON”、それはハッカーが集まったチームの一つ、らしい。まぁ軽く調べた程度だから、あまり詳しく知っている訳ではないが……
おそらく、その青年が『クーロン』への行き方を何かしら知っている筈だ。そいつから聞いてみるとしよう。
「………『クーロンのガラクタ公園』へ行きたい、お前自身が望みそう決めたんだな?」
取りあえずエントランスまで戻り、早速クーロンについて話してみると、なんだか厨二な感じの言い回しをして『ガラクタ公園』の『URL』をくれた。
因みに、EDENはインターネットと同じような感じなのでURLさえあれば行きたいところに行けるのだ。こう言った点に関しては、結構便利だと思うな。
ログアウトゾーンに立ち、URLを頼りにEDENを飛び回る。EDENの仮想空間の表面にある一般のエリアを抜け、更に奥の―――表よりも少しばかり暗い場所へ通り抜けた。
URLが示す場所に行きつくと、そこには水色のワンピース(?)にピンクのコートを着た赤い髪の女性がいた。年は俺と同じ、な感じがする。
「むぅううううううーー…もうっ! 遅い遅い、おっそ〜〜〜い!」
彼女は両腕を組み、明らかに怒ってますよっていうオーラを発していた。浮遊状態から地に足をつけ、彼女の下へ歩み寄っていく。
そこは『ガラクタ公園』の名の通り、ブランコや滑り台などがあり
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