暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story1:出会いは意外かつ突然に
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な。仕方ない、俺も付き合うよ』


 何を言っても無駄と悟ったブルーボックスは、彼女について行く事を決めたようだ。
 当の本人はというと「え、おれとつきあえ!? ちょ いきなりコクられた!?w」などとのたまい、ブルーボックスは呆れていた。


『ほかにだれかいっしょにいくひと!?』


 呆れるブルーボックスに笑ったアッキーノは、他の面子に来るか否かの確認を取る。
 しかし「君子危うきに近寄らず」「PASS」と全員がものの見事に断り、俺とアッキーノ、そしてブルーボックスを残してチャットルームを出て行ってしまった。


『ね、ねぇ! AI◎BAはどうするの!?』


 既に参加の意を示しているブルーボックスを除けば、残るは俺一人。当然、来るかどうかの話を振ってくるのはわかっていた。
 『デジモン・プログラム』の話題が出て、『ナビットくん』が何か“プレゼント”を用意してくれている。―――これは“何かが動き出す”と見ていいだろう。

 ならば、俺の返答は決まっている。


『行こう 俺も付き合う』
























 その後も、このチャットルームでアッキーノとブルーボックスとのたわいもない会話は、深夜から空が明るくなるまで続き、最後にナビットくんの誘いの通りにEDENで会う約束をしてから、全員がチャットルームを退室してお開きとなった。
 そして今日も昨日と変わらぬ“日常”を過ごし、三人で交わした約束の時刻(とき)が迫る。それに合わせ、近くの『EDENスポット』からEDENへとログインする。

 自分の体が吸い込まれるような感覚、いつになっても慣れない感覚だ。
 EDENへのログイン、それは肉体から精神をデータとして取り出しアバターにする。そしてそのアバターを用いて、バーチャルリアリティとしてWeb上の情報を視覚・触覚などの感覚的に体感できるようにしているのだ。それが“EDEN”という電脳空間だ。

 アバターの外見は現実世界と同じようにすることが義務づけられているが、あくまでそこにいるアバターはデータ。例えば現実世界で歩けない体だったとしても、このEDENでは普通に歩くことができる、だけでなく飛び回ることもできる。
 更に言えば世界中に繋がるネットワークと同じく、たとえ海を挟んだ向こうの国にいる友人にでも、アバターを介してだが会うこともできるのだ。

 ―――とまぁ、取りあえず今はEDENについての説明は後にして……

 EDENへのログインを済ませた俺は、三人で待ち合わせ場所とした“EDENエントランス”に降り立った。
 ここはEDENにある無数にあるエリアの一つで、一般に待ち合わせなどでよく使われる場所だ。人が多
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