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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story1:出会いは意外かつ突然に
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チャットルームに入ってきた時の効果音だ。
しかしこれは可笑しい。何故ならこのチャットルームには、利用者全員がいるのだから。今更新しく誰かが入ってくることはない筈なのだ。
俺がそう考えている、その時。
ガリッ…と。画面に映るチャットルームの床に、突如として何かが飛び出した。
何事か、と凝視すると、床から出てきたのは鋸(ノコギリ)のようなものだった。
そしてそれが少しずつ、円を描くように動き、一周しきるとパカッと蓋が開くように床が開いた。
次の瞬間、出来上がった穴から何か―――『ナビットくん』が飛び出してきた。
『ナビットくん』とは、EDENの公式マスコットのことだ。
ラグビーボールのような形の頭に、下先になるほど細くなっている体。いかにも電子系のマスコットキャラクターと言った感じのものだ。
『やあやあ! みなさんこんにちわ!』
そんな公式マスコットが、何故チャットルームに入ってきたのか。みんなが疑問に思っている中、アッキーノの言った『ハッカー』という単語に反応して話し始めた。
『そうだよ、ぼくナビットくんだよ! ハッカーだよ! きみたちにすてきなプレゼントがあるんだ! あしたEDENにログインしてね! ぜったいだよ! ログインしてくれなきゃ、ハッキングしちゃうよ!』
ナビットくんはそう言うと、俺達に有無を言わせずに「じゃね★」というと出てきた穴から落ちていき、そのままログアウトしてしまった。
本物のハッカーか否か、いや誰かの悪戯だ。突然のことにほとんどの者がそう思ったようだ。先程のナビットくんの言葉を真に受けていないようだ。
しかしここで、一人だけぶっ飛んだことを言ってのけた。
『オモシロそうじゃん!? いってみよ!!』
アッキーノだ。ギャルのような発言を多々している彼女は、先程のナビットくんの発言を面白がってか、はたまたハッキングされるのを恐れてなのか、そう発言してきた。まぁ今までの会話を考えるに、十中八九前者だが。
だがアッキーノのこの発言には、誰も反応を示さず、チャットルームには一瞬の沈黙が流れた。
『あれ!? ひょっとしてみんなビビっちゃってる!?w』
『アッキーノ、本気で言ってるのか?』
『そうだぞ、相手が本当にハッカーだったらどうする気だ?』
沈黙を貫いたのは、やはりアッキーノ。皆を煽るような発言に対して、俺は彼女の真意を確認するような発言をする。同時に、兄貴分なところのあるブルーボックスも、彼女を心配してか、彼女を止めるような発言をした。
しかし彼女は「EDENのプロモ」、「ホンモノのハッカーのほうがおもしろそう」など言って、引く気はないようだ。
『…止めてもムダみたいだ
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