暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Story1:出会いは意外かつ突然に
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―――この世界に来てから、早八年の月日が経った。
ん? 早すぎないかって? いやいや、八年っつったってただ小学校行って、中学校行って、高校生になったってだけだ。なんも変なことが起きなかったおかげで、言う事がねぇんだよ。
ま、勉強なんてしなくてもいいし、楽っちゃ楽だったけどな。
とにかく、俺が“この体”に入って八年が経った。先程も言ったが、この間は特筆すべき大きな出来事は起きなかった。
が、逆に言えば……八年経った今、“大きな出来事”が起こった、ということなのだ。
これから語られるのは、俺が“この体”と共に数奇な運命を辿る冒険譚の―――最初の、長い長い一日である。
インターネットに繋がれたパソコンで、あるサイトに飛ぶ。
そこはenjoy chat≠ニいう、一般の人が部屋を作り、そこで会話を楽しむというサイトだ。まぁ簡単に言えば、普通のチャットルームだ。
『エンジョイ チャット! ようこそ、エンジョイ チャットへ! チャットルームを、選択してください』
一般人によって作られた、無数にあるチャットルーム。その中の一つ、南京錠のようなマークの付いた『BB』と書かれたチャットルームを選択する。
南京錠の付いたチャットルームは、パスワードでロックされているものだ。前々から使っているパスワードを入力して、チャットルームに入る。
そこにはチャットルームの管理人である『ブルーボックス』の他に、飴の包み紙のような顔のピンクのアバターの『アッキーノ』、おじいさんのようなアバターの『ふぁんた爺』。
他にもアヒルの『あるじゃNON』、ラーメンのアバターの『U@はらぺこ』、スーツを着たリンゴ頭の『ラブ☆クラッシャー』、尖った鼻の紫色のスライムアバター『闇夜の堕天使』。
この輪に俺―――『AI◎BA』を加えた八人が、このチャットルームの利用者だ。
『…っていう事があったんだぁ』
『へ〜!!』
『何、何ー??』
今日も他愛のない話が飛び交い、ネット上の噂話や今話題の命題の話。
そんな、いつも通りの会話が続く中、一つの話題が終わった節目に、ピンク色のアバターのアッキーノがある話題≠話し始めた。
『みんな!「デジモン」しってる!?』
そう、『デジモン』だ。
ここ最近になって、このワードが―――と言っても噂の域を出ないようだが、それがネット上で出回っているのだ。
俺も最近になってこれを知り、大いに驚いた。八年前は探しても探しても出てこなかったワードが、ここに来て浮かび上がってきたのだから、無理もない。
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