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異世界系暗殺者
転校生の時間・1時間目(2016/05/16 一部加筆修正)
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何でそんなことを小声で聞いて来るのか聞きたいんだけど?あと、例の転校生はもう来てんのか?」
「そ、その辺りは察しろよ。あと、例の転校生はアレだよ」


友人が指差した場所――原さんの席の後ろには謎のモノリスが立っていた。


「何、あれ?次世代型ゲーム機か?小型VRMMOサーバマシンとか、そんなのか?もしくは巨大iPob?」
「いや、気持ちは分かるけど、あれが転校生っぽいんだよ」


俺と神崎がサーバマシン(?)に近付くと、モニターっぽい所に顔が映し出された。


「オハヨウゴザイマス。今日カラ転校シテキマシタ、自律思考固定砲台ト申シマス。以後オ見知リオキヲ」


画面に映し出された顔――少女は自己紹介を終えると、すぐさま節電モードに移行したのか、モニターの電源を落とした。


((そ、そう来るか〜))


そしてこの時、俺と神崎の考えていることが完全に一致した様な気がした。当然のことながら、朝のHRではこのサーバマシン(仮)の紹介があった。

紹介する役割を担った烏間先生は、頭を抱えたいという心境だっただろう。少なくとも俺が烏間先生の立場なら、ツッコミきれずにサーバマシン(仮)に八つ当たりしていたことだろう。

烏間先生の説明では、このサーバマシン(仮)は思考能力と顔を持つ生徒として登録されているそうだ。故に殺センセーは危害を加えることができないのだとか。

で、サーバマシン(仮)の紹介を終えると、1時間目が始まる。今日の1時間目は国語―――なんだが、全く授業にならなかった。サーバマシン(仮)が授業中も関係なく、無差別射砲撃を始めたからだ。

ここが戦場ならそれでもいいが、学び舎ということを考えるとサーバマシン(仮)の行動は迷惑行為に他ならない。しかも、サーバマシン(仮)が外してばら撒いた対殺センセー弾の掃除はE組の生徒がする始末。

これが毎時間続けば、クラスで不満を感じない奴が現れない訳が無い。そんな訳で―――


「原さん。(わり)ぃんだけど、次の6限目だけ席を替わって貰ってもいい?」
「え?別にいいけど……」
「サンキュー。んじゃ、この席借りるわ」


俺は原さんにそう告げると、6限目の授業道具一式を手に、原さんの席に座った。で、休み時間が終わり、始まる6限目。


「コレヨリ攻撃ヲ開始シマス」


6限目開始と同時に銃器を展開するサーバマシン(仮)。そのサーバマシン(仮)のモニター部分に、対殺センセー弾が発射されるより早く、紙一重で当たらない様に俺は蹴りを放った。


「「「「「「「「「「………………」」」」」」」」」」
「………アナタハ出席番号27番、南樹サンデスネ?コレハ、ドウイウツモリデスカ?」
「テメェの傍迷惑な射砲撃に授業妨害され
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