マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0992話
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ためにこの場にはいない。
特に技術班は、今回のオペレーション・ルシファーの結果得たグレイ・シックスにより、時の指輪とホワイトスターの融合に関して停滞していた研究を一気に進めるべく頑張っている。
政治班はマブラヴ世界との交渉で忙しいし、それ程忙しくないってのは実働班と俺くらいか。
もっとも、それでも自主的に訓練を行っているコーネリアやイザークのような者はいるし、レイもBETAとの戦いでは思ったよりも活躍出来なかったとして訓練を重ねている。
シェリルに関して言えば、昨日マクロス世界でのライヴが終わって帰ってきたばかりなので、数日は完全に休憩予定だ。
そんなシェリルの言葉に頷き、口を開く。
「ハイヴが1個や2個でもその整備に大わらわになってたからな。特にリヨンハイヴはまだ基地としての改修作業中だったのを思えば、ヨーロッパ方面が厳しいだろうな」
「え? 寧ろ忙しいのは極東方面じゃないの? 重慶ハイヴを含めて3つも落としたんでしょ?」
「重慶ハイヴは日本が、ウランバートルハイヴは大東亜連合が、ブラゴエスチェンスクハイヴはソ連がそれぞれ基地化を進めているが……」
思わずといった風に問い掛けてくるシェリルに答えたのは、俺ではなくスレイだった。
ちなみにスレイは俺の向かいに座っており、シェリルと反対側には美砂が座って同じく体重を掛けて俺に寄りかかっている。
左右から感じられる柔らかな身体に思うとことはあれども、さすがに今からそういう行為を行う訳にはいかず――この三人ならあっさり受け入れるだろうが、そこは俺のケジメだ――に、スレイの言葉に言葉を続ける。
「リヨンハイヴを攻略してからまだそれ程時間が経ってないのに加えて、ブダペストハイヴもフェイズ5で内部がかなり広大だからな。かなりの数のBETAを地上に誘き寄せていたとしても、まだ相当数のBETAの死骸がその広大なハイヴ内に存在している。それを全て地上まで持っていくのは、相当な労力が必要だろうな」
「それに、BETAの死骸はシャドウミラーとの貿易の材料でもあるんでしょ? 放っておけばかなりの悪臭がするって話だし」
「ああ、そうか。美砂はBETAの悪臭を嗅いだ事がないのか」
美砂の言葉に思わず呟く。
考えてみれば、美砂達がシャドウミラーに所属してからその辺は話だけでしか説明してなかったな。
それは美砂よりも早くシャドウミラーに所属したシェリルにしても同様だ。
……いや、この2人を一緒にする訳にはいかないか。そもそもシェリルは広告塔の如き存在で、実戦には参加していないんだし。
それに気が付いたのだろう。スレイが俺の方へと視線を向けながら口を開く。
「美砂や円にも1度BETAの死骸を見せておいた方がいいんじゃないのか? 好んであの悪臭を嗅ぎたいとは思
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