2巻
万理亜らと敵情報公開×新たな一族らの会話
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微塵もないよ」
そう言い放つ胡桃の言葉に迷いがなかったが、《里》は今でも行方を追っている東城家の情報が未だにないらしいと聞いている。謎の剣術使いとはいつか戦うかもしれないが、それがもし知り合いだったとしても道が違うからだ。五年前の『あの悲劇』の日から、勇者としての実力を《里》で磨いてきたからだ。
「結構。君達の想いは君達のものだ、それを邪魔するつもりはないよ。僕は今回、あくまでお目付け役だからね。やるのは君達。僕は見ているだけ」
よろしく頼むよ、と笑いながら言う。
「それじゃあ行くとしようか。この世界を守る勇者の一族として、使命を果たしに・・・・未来の魔王になるかもしれない者を倒しに、ね」
斯波恭一はそう呟いていたが、この会話がまさか聞かれていたというのは知らない一同だった。この街に潜り込んだ勇者の一族の者達を確認するべく、はぐれ悪魔を倒した女性隊員は闇に潜みながら覗いていた。謎の剣術使いが織斑一真で旧名東城刃更だという事を知らされていないが、勇者の一族の中でも高い実力を持つ斯波でさえ瞬殺されるかもしれないと思った諜報隊員。
そしてこの街にいるであろう、勇者の一族を確認してから三人である早瀬高志・野中胡桃、お目付け役の斯波恭一と確認を終えたら蒼翼警察署に戻った。報告書を作成してから、ヴェーダに送信されてから織斑家のパソコンに送られたのだった。
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