2巻
万理亜らと敵情報公開×新たな一族らの会話
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策として、先に万理亜と鈴音にクロウ達に話をしていた。なのでこれから起ころうとしている事を話しておきたい」
万理亜は澪の隣にいて、深雪は俺の隣に座った。ま、俺以外の者はパジャマ姿だったがそれはまあいいとして。話し合う前に紅茶を飲むため、メイドに言って冷たい飲み物を出してもらった。机に置いてから、メイドらは立ち去ったが護衛者である蒼太と沙紀は立ったままだったから、座る事を命令したので座らせた。
「さてと、敵である魔界側もそうだが勇者の一族からも来ているようだ」
「勇者の一族・・・・それについては先程については触れてない情報ですね」
「さっき蒼翼から連絡をもらってな、俺らがいる周辺に一族らしき者がいたとね。誰が来たかは知らんが、魔界側からは一言で言うとパワーバカが三匹来た」
「パワーバカ三匹ですか?随分と分かりやすいですね」
そう言いながらさっき万理亜に説明したのと同じように語った一真だったが、《里》から新たに寄越した者は知らん。が、先ほどパトカーでパトロール中だった者からによればはぐれ悪魔を槍で殺ったようだ。夜と共に比例して深くなり、月光や街の明かりがどれだけあろうとも届かない場所もあるという事も。闇がある場所は、人を避ける場所であり、低級魔族や何かが潜んでも可笑しくないと理解しているが、闇を好む者らが大抵集まる場所でもある。
低級のはぐれ悪魔は自我を持ってない奴らだからか、力は雑魚でも性質が悪いというのは変わらない。勇者の一族との全面衝突を避ける為、魔族が人間界で無闇に人を襲わないのに対して、低級はぐれ悪魔はそれを考えるだけの知能がないので本能と忠実な欲求のみ。今夜もコンビニやファミレス、ファストフード店以外は閉店を迎えた頃。繁華街の一角にある裏路地の闇の中から浮かび上がる何かがいたが、暗い裏路地から表通りにいる獲物を待ち受けるように。
はぐれ悪魔は容赦なく、通り掛かった女性を襲うが普通の人間は悪魔の姿を見る事は出来ない。魔族と比べたとしても、一般人より遥かに力は上のはずなので餌食になるはずだったが、その女性はまるで見えるかのように特殊伸縮警棒を出してから聖なるオーラではぐれ悪魔を消し去った。本来、はぐれ悪魔に向けて斬撃を放つはずが、被害に合う前にその女性が聖なるオーラで消し去ったのを見た路地裏にいた勇者の一族だった。
「・・・・やはり、随分と引き寄せられているようだな。だがあの女は何者だ?一般人が悪魔を消し去る力を持ったという情報は、里の連中でさえ知らない事だ」
本来なら斬撃で助ける所を空振りに終わったので、悪魔を消し去った女性が辺りを警戒してから行ったのを確認するかのように言った声があった。もちろんその女性は蒼翼の者で、特殊伸縮警棒は量産型聖剣エクスカリバーの擬態と聖なるオーラで斬り倒したからだ。
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