第三十三話
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「今直ぐお答えする事は出来ません」
『そうね、急すぎたわね。しかし時間が無いのも事実なの。アレをこのままにして置くのもまずいわ』
ウィンドウ越しにリンディさんに答える。
「取り合えず、なのはやソラと相談してみます。あと母さんとも」
『そう。出来れば直接伺いたいのだけれど』
「それは遠慮させてください」
その後、夜にでも結論を出してこちらから連絡を入れると言って通信を切った。
さて、この間の家族会議から間も開いてないのだけれど再び家族会議である。
リビングに一同を集め、今日リンディさんから協力要請があったことを説明する。
「また強くなっちゃったの!?」
「これ以上強くなると流石に厄介よね」
なのはとソラがそう漏らす。
「参ったわね、管理局に何とかしてもらおうと思っていたのに当てが外れたわ」
「母さん…まあ、そんな訳なんで、俺は管理局に協力した方がいいと思うのだけれど」
プレシアさんにジュエルシードを渡し過ぎたくない俺には渡りに船だ。
「そのイタチを私たちが管理局にばれない様に狩る方法は無いかしら?」
「今現在どうやってその魔力を隠しているのかは不明だけれど、あのイタチが活動するときは多大な魔力が感知される。それをいくら結界を張ったからって管理局の目を誤魔化すのは難しい。戦闘となれば尚更、此方の魔力も感知されてしまうから実質無理」
「なるほどね。なのちゃんソラちゃん、あーちゃんと一緒に管理局に行ってきて頂戴」
「いいの?」
「ジュエルシード集めは?そのイタチを倒したとしてもその分のジュエルシードは管理局の手に渡ってしまうよ?」
「いいのよ、仕方ないわ。アレを放置しておくのは私も危険だって思うもの」
桃子さん達には私から言っておくわ、と母さん。
「じゃあ、ジュエルシード集めは?」
アルフが少し心配したように聞いてきた。
「残念だけど少し休止かしら。あーちゃん、すぐにずばっとやっつけて帰ってきなさいね」
「ずばっとって…まあ出来るだけ頑張るよ」
◇
家族会議が終わり、皆がばらばらとリビングから去っていく。
フェイトも同様に一度自分に与えられた部屋へと帰る途中にアルフに話があると自分の部屋へと誘った。
アルフがフェイトの部屋でベッドに腰掛け、呼ばれた要件について尋ねる。
「それで?フェイト、あたしに何か聞きたい事があるんだろう?」
「う、うん…」
少々聞きづらい事なのかおどおどしながら、それでも頑張って言葉をつむぐ。
「あのね、ゆかりお母さんがジュエルシードを集めているのって私のため、なんだよね?」
「それは…」
「みんな言わないけれど、何となく分るよ」
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