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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その十二
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 そしてだ、ここでだった。
 二人はさらにだった、その手から。
 袋を出した、その袋からあるものを次々に出した。それはというと。
「マキビシかよ!」
「モンゴル帝国が使ってたあれか!」
「馬用のマキビシ撒くか!」
「何て汚い奴等だ!」
 観衆達は二人がマキビシを出したのに怒りの言葉を挙げた、だが。
 二人は走りながらだ、こう言った。
「ルールにマキビシ撒くなとは書いてねえ!」
「だからいいんだよ!」
「普通競馬のレースでマキビシなんて使わねえ!」
「しかし俺達は違うんだよ!」
 どう違うかというと。
「マキビシでも何でも使う!」
「ルール違反じゃないことは何でもする!」
「全ては勝つ為にな!」
「手段は一切選ばないぜ!」
 ルールの範囲内ならだ。
 それでマキビシを撒いてだ、そのうえで。
 二人は日高の愛馬の動きを止めた、馬は繊細な生き物なので足元に危険なものがあれば咄嗟に足を止める、普通の馬なら止められない勢いだったが。
 しかしだ、赤兎馬は普通の馬ではない。急に足を止めて。
 マキビシを踏むことから逃れた、だがこれで。
 日高の馬の動きは止まった、その隙にだった。
 二人は全速力で進み距離を開けた、その距離がそのままゴールまで縮まらずそして遂に二人はだった。
 先にゴールした、そして言うのだった。
「篠田麻里子さんの写真集とDVDゲット!」
「やったぜ!」
「さあ、帰ったら芸術鑑賞だ!」
「今から楽しみだぜ!」
 ガッツポーズと共に言う、だが。
 観客達はこの時もだ、彼等に一斉に怒りの声を浴びせた。
「また汚い手使ったな!」
「今度は写真をマキビシか!」
「やっぱり御前等もう競馬するな!」
「スポーツ自体するな!」
「この腐れ外道!」
「屑の中の屑のそのさらに中の屑が!」
「死んでまえや!」
 こう罵声を浴びせまたしてもものを投げ付ける、だが。
 二人は馬から降りてその彼等にだ、勝ち誇る態度で返した。
「へっ、俺達の鮮やかな勝利に嫉妬しやがって」
「嫉妬は見苦しいぜ、おい」
「特におっさんおばさんのそれはな」
「見ていられないぜ」
 こうキザなポーズを決めて言うのだった。
「まあ嫉妬を浴びるのもヒーローの証」
「もてる男は辛いぜ」
「それだけ俺達が強くて格好いい」
「俺達も罪な男だな」
 勝手にそうしうことにしてしまってだ、そのうえで。
 尚智が自分からだ、尚武に対して言った。
「じゃあな」
「ああ、今回もだな」
「ポーズを決めるか」
「いつも通りな」
 こう言ってだ、そしてだった。
 ここでだ、彼等は。
 いつも通り波立つ大海原の岩場に二人で腕を組んで立ちだ、それから。
 高らかにだ、こう言った。
「正義は勝つ!」
 いつもの宣言だ
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