第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その十
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「競馬はスポーツだぞ!」
「御前等まともにスポーツしたことないだろ!」
「そんな奴等が競馬するな!」
「卑怯な奴等は去れ!」
「競馬場に出たら殺す!」
「十三番目の殺し屋雇ってやる!」
剃刀の様な目をした白ブリーフ一枚のスナイパーの姿がここで背景に出る、言うまでもなくその目にはラインが入る。
「というかその名前何だ!」
「黒馬でクロ、白馬だからシロかよ!」
「アホみたいなネーミングするな!」
「ちょっとは捻れ!」
「センスないにも程があるわ!」
「今回こ負けて二度と競馬するな!」
こう二人にものを投げつつ抗議する、今回もゴミまみれになる二人だった。
しかし正義の味方はこの程度では挫けない、それでこう観衆に返した。
「へっ、俺達はな!」
「今回も勝つ決まりなんだよ!」
「主役が負けるか!」
「まして今回で終わりじゃねえんだぞこの作品!」
「この調子でいけば三クールだ!」
「三クール目突入だ!」
それに至るというのだ。
「だからな、ここでな」
「俺達は今回も勝つ!」
「そこで俺達の料理に悔し涙を流せ!」
「血の涙をな!」
今度は中指どころか尻を向けてぺんぺんと叩いたり手で招き寄せる動作をしている、あからさまな挑発だった。
そしてだ、こうも言う二人だった。
「へい、かかって来な!」
「カモンベイベー、キャミ!」
某龍虎の拳の様にしてみせた、そうした挑発を楽しんでからだった。
二人はそれぞれの馬に乗った、そのうえで馬達に言った。
「勝ったら人参食い放題だ!」
「交尾もし放題だからな!」
「頼むぜ、相棒」
「出番は今回だけみたいだけれどな」
また馬が出る話になったら出て来るかも知れない、それは今後の展開次第だ。
「走れよ、充分に」
「負けたら人参も交尾もないからな」
「まあ馬刺しにはしないから安心しろ」
「流石に俺達もそこまで外道じゃないからな」
正義の味方と言っているので流石にそこまではない。
「作者は馬刺し大好きだけれどな」
「負けただけでそれは幾ら何でも外道だからな」
「食わないから安心しろ」
「勝ったらご褒美だけだ」
随分といい条件で二頭に協力させる、勿論鞭も使わず手綱だけで操る。しかし相手の日高はどうなのかというと。
彼も鞭を持っていない、それだけでなく。
愛馬である赤い馬にだ、こう穏やかな声で言っていた。
「行くぞ、赤兎馬」
「ヒヒーーーン」
馬は彼の言葉に嘶きで応えた。
「今回も頼む」
「ヒヒーーーン」
「何か以心伝心だな」
「心が通ってるっていうかな」
「俺達と違ってな」
「完全にそうなってるな」
二人は日高と馬の関係を見てしみじみと思った。
「俺達なんてな」
「只の利害関係だからな」
「何かここでも
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