第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その九
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「おどれ等毎回卑怯なことしおって!実力で勝負せえ!」
「うっせえこの糞親父!」
「その典型的な日本の博打打ちの姿で何言ってやがる!」
二人はそのおっさん、大工の源田さん(モブです)にも中指を突き立てパワースーツの上に血管をうき立たせて言い返す。
「どうせ趣味は博打と酒に煙草だろ!」
「その三つで身を持ち崩しやがれ!」
「奥さんにも子供にも愛想尽かされて孤独死しろ!」
「アル中で破滅しろ!」
「アホ、人を外見で判断すな!」
源田さんも負けていない、二人にこう返す。
「わしは酒も煙草もやらんわ!」
「じゃあ甘党か!」
「甘党なら糖尿病になれ!」
「それで糖尿病悪化して死ね!」
「糖尿病も怖いんだぞ!」
「わしは愛妻家で節制もしとるわ!」
源田さんはその如何にもという外見で言っていく。
「博打もせん、観戦だけじゃ!」
「その格好で言うな!」
「どう見たって身を持ち崩す外見だろ!」
「その外見で真面目になるな!」
「競馬場の親父そもののだろ!」
「人を外見で判断する奴はあかん!」
源田さんは正論で言い切った。
「そやからおどれ等は腐れ外道なんじゃ!」
「だから俺達の何処が外道だ!」
「正義のヒーロー様だぞ俺達!」
「腐った正義があるか!」
「正義はいつも輝いてるんだよ!」
「何言うとる、公園の公衆便所の便器より汚いわ!」
しかも三年は掃除していないだ、それが二人の汚さだというのだ。
「そんなので言うとはえらい度胸やの!」
「だから何処がだ!」
「正義をけなすって何だ!」
「手前の頭に脱毛剤塗るぞ!」
「それで頭ウィリアム王子にしてやるぞ!」
こんなことを言う二人だった、こうしていつものギャラリーの人との中指を突き立てての口喧嘩をしてからだった。
二人はあらためてだ、日高に言った。
「じゃあな」
「今回は競馬だったな」
「俺達は博打の競馬はしないけれどな」
「イカサマが出来ないからな」
やはり骨の髄まで腐っている二人だった。
「だからな」
「馬に乗ることもしないしな」
「完全に初心者だぜ」
「けれど勝つ!」
「主役は絶対に勝つんだよ!」
根拠なく言い切るのだった。
「今回も勝つからな!」
「その首洗って待ってろ!」
こう言ってだった、二人はそれぞれ何処からか馬を出して来た。その馬は一体何者であるかというと。
「俺達の愛馬だ!」
「今持って来たぜ!」
「名前は今つける!」
「この白いのはシロだ!」
「黒いのはクロだ!」
実に適当につけた名前だった。
「どうだ、いい名前だろう」
「最高の名前だよな」
「今度この名前で競馬にも出るか」
「それで競馬場荒らしになってやる」
ここからまた言う二人だった。
「競馬の騎手になってな」
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