暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
エクスタリア
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
のころ、ハッピーたちは・・・第三者side

「やはり、遠隔での命令上書きでは、うまく伝わらなかったようですね」
「しかし結果オーライ。お前たちは滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)を連れてきたんだからな」

唖然としている三人に、ナディとニチヤはそう言う。三人はそれに対して、全員が涙を流している。

「魔力化、すなわちマジカライズは、人間どもに任せてある。そういうのは人間どものほうが得意だからな」
「ち・・・違う・・・私は、自分の意思で・・・エドラスに・・・」

シャルルは震えながらそう言う。しかし、ナディが指を振りながら、それを否定する。

「ううん。命令を実行しただけだよ」
「みんなを・・・助けるために・・・坑道へ・・・」
「気づいてなかったのかい?ぼきゅたちが、誘導したんだよ」

シャルルは坑道のことを思いだし、苦しそうな顔をする。

「私は・・・私は・・・ウェンディが大好きだから・・・守りたいって・・・」
「それは一種の錯覚だね。命令が【抹殺】から【連行】に、すなわち、殺してはいけないと変更――――」
「ウソだーーーー!!!」

シャルルは頭を抱えてそう叫ぶ。セシリーもそんなシャルルを見て、涙を流し、ハッピーは悔しそうな顔をしている。

「お前たちの行動すべては、私たちの命令によるものだ」

ハッピーはそういわれ、手を強く握りしめる。
シャルルは声を出して泣き叫び、セシリーはただ辛そうにシャルルを眺める。
すると、そんな中、ハッピーが立ち上がり、そして・・・

「オイラたちは操り人形じゃないぞ!!」
「「!?」」

ハッピーはシャルルたちの前に立ち、ナディたちにそう叫ぶ。
ナディとニチヤは、予想外の言葉に驚いてしまう。

「お・・・おす・・・」

シャルルはゆっくりと顔を上げて、ハッピーを見る。セシリーも同様に、ハッピーを見つめる。

「オイラたちは・・・妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だー!!」

ハッピーはそう叫び、ニチヤとナディは何も言わずに固まってしまう。

「ハッピィ・・・」
「ハッピー・・・」

シャルルとセシリーは、前に立つハッピーの背中を見つめ、名前を呟いた。








[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ