エクスタリア
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のころ、ハッピーたちは・・・第三者side
「やはり、遠隔での命令上書きでは、うまく伝わらなかったようですね」
「しかし結果オーライ。お前たちは滅竜魔導士を連れてきたんだからな」
唖然としている三人に、ナディとニチヤはそう言う。三人はそれに対して、全員が涙を流している。
「魔力化、すなわちマジカライズは、人間どもに任せてある。そういうのは人間どものほうが得意だからな」
「ち・・・違う・・・私は、自分の意思で・・・エドラスに・・・」
シャルルは震えながらそう言う。しかし、ナディが指を振りながら、それを否定する。
「ううん。命令を実行しただけだよ」
「みんなを・・・助けるために・・・坑道へ・・・」
「気づいてなかったのかい?ぼきゅたちが、誘導したんだよ」
シャルルは坑道のことを思いだし、苦しそうな顔をする。
「私は・・・私は・・・ウェンディが大好きだから・・・守りたいって・・・」
「それは一種の錯覚だね。命令が【抹殺】から【連行】に、すなわち、殺してはいけないと変更――――」
「ウソだーーーー!!!」
シャルルは頭を抱えてそう叫ぶ。セシリーもそんなシャルルを見て、涙を流し、ハッピーは悔しそうな顔をしている。
「お前たちの行動すべては、私たちの命令によるものだ」
ハッピーはそういわれ、手を強く握りしめる。
シャルルは声を出して泣き叫び、セシリーはただ辛そうにシャルルを眺める。
すると、そんな中、ハッピーが立ち上がり、そして・・・
「オイラたちは操り人形じゃないぞ!!」
「「!?」」
ハッピーはシャルルたちの前に立ち、ナディたちにそう叫ぶ。
ナディとニチヤは、予想外の言葉に驚いてしまう。
「お・・・おす・・・」
シャルルはゆっくりと顔を上げて、ハッピーを見る。セシリーも同様に、ハッピーを見つめる。
「オイラたちは・・・妖精の尻尾の魔導士だー!!」
ハッピーはそう叫び、ニチヤとナディは何も言わずに固まってしまう。
「ハッピィ・・・」
「ハッピー・・・」
シャルルとセシリーは、前に立つハッピーの背中を見つめ、名前を呟いた。
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