エクスタリア
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ー。だが、すぐに顔をあげる。
「僕はシャルルが辛い顔してると・・・辛いの〜・・・きっとシリルたちも、僕たちが辛そうな顔をしてたら、辛いと思う〜。だから僕はいつだって、どんなときでも笑ってるの〜!!」
セシリーはそういってシャルルに笑いかける。シャルルはそれを見て、ただ唖然としている。
「だから〜、シャルルも一緒に笑ってた方が――――」
ズルッ
「「あ!?」」
するとしゃべっていたセシリーが足を滑らせて、川へと落ちてしまう。
「うぅ・・・冷たい・・・」
セシリーは川の中でしりもちをついた状態になっている。するとそんなセシリーに、川の魚がたくさん向かってくる。
「うわぁ!!魚がー!!」
セシリーは川の中で魚から逃げ出す。猫が魚から逃げると言う通常とは逆の現象にシャルルは・・・
「・・・ぷっ・・・」
「?」
セシリーは魚の群れから逃げ切って、川から上がると、シャルルがふるふると震えている。
「うふふふふ・・・あはははは!!」
シャルルはお腹を抱えて笑い出す。セシリーはそれを見て、一瞬ポカーンとしてしまうが、すぐに笑顔になる。
「シャルル〜、やっと笑ってくれた〜!!」
「う・・・うるさいわね!!」
シャルルは顔を赤くしてそう言うと、セシリーに手を差し出す。
「ほら、風邪引いちゃうから帰りましょ」
「うん!ありがと〜!!」
セシリーはシャルルの手をつかみ、二人はそのまま手を繋いでギルドへと帰っていく。
その日の夜、ギルドに帰ってきた二人が仲良く話しながら、笑顔で帰ってきたのを見てシリルとウェンディは驚き、ローバウルは静かにうなずいていた。
――――
「あれ?ここは?」
ハッピーが目を覚ますと、そこはどこだかよくわからないが、見た感じ寝室だということはわかった。
ハッピーは隣で眠っているシャルルとセシリーに気がつく。
「シャルル!セシリー!起きて!」
「ん・・・」
「うぅ・・・」
シャルルとセシリーはハッピーに声をかけられ、その場で体を起こす。
「オスネコ・・・」
「ハッピー・・・」
三人は部屋をキョロキョロと見回す。
「私たち・・・どうなったの?」
「オイラたち眠らされて・・・それで・・・」
「ここどこだろう・・・?」
「・・・」
シャルルはうつむいて、暗い顔をしている。
「シャルル?」
「私の情報が罠だった・・・」
「違うよ!!オイラたちはたまたま見つかったんだ!!」
「うん!!偶然あんなところにいた王国軍に捕まった!!ただそれだけだよ!!」
ハッピーとセシリーはシャルルを元気付けようとする。しかし、シャルルの表情は暗いままだった・・・
「誓ったのに・・・私はウ
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