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ウルトラマチュア
第3話:池のひみつ
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が腰を抜かして驚き、一目散に逃げ出した。

「神様!もうしません!もう、この池で釣りはしませんからお助け下さい!」

釣り人が逃げ出した方向にはS村の中心があり、この突然現れた巨大な怪獣を始めてみた村人達は皆、恐怖のどん底に突き落とされ、慌てふためいて逃げ出した。

「行けー!ペット星人の宝、オレキング!」

オレキングと言われた怪獣は、村に向かって歩き出した。

「そんな事させないわ!」

アンヌは、隊員スーツの左胸ポケットに含ませてあったゴーグルのようなものを自分の顔、正確には自分の目につけた。

「ジュワッ!」

すると、アンヌの身体も巨大化し、正義のヒロインであるウルトラマチュアに変身した。

「あのクソババァ
もう少しで報酬もらえたのに…」

何かに悔しがる少年であった。

『ヘアー!』

ウルトラマチュアがオレキングの前に立ちはだかった。

『ウガガガガ!』

オレキングがウルトラマチュアに向かって突進するが、マチュアはヒラリと交わし、オレキングを翻弄する。

オレキングが口から火の玉を吐こうとしたら、

『ヘアー!』
(危ない!村が焼かれる!)

マチュアは急ぎ池の水を空中に集め、大きな水球を作り上げると、オレキングの顔めがけて放った。

『ウガガガガ!』

炎を放てなくなり、逆に自分の炎で顔を焼いたオレキングがうめきまくった。

「オレキングーッ!」

少年が龍神池のほとりでのたうち回るオレキングを小型化し、急いで逃げ出した。

『待ちなさい!』

そこに、人間サイズにコンパクト化したマチュアがペット星人の少年の前に立ちはだかった。

『私を犯そうとしたり、村人を襲ったり、イタズラにも程があるわ!』
「ご、ごめんなさい!」

『あなたがまだ幼いみたいだから今回は許します。しかし、次はないからね!』

傷ついたオレキングを連れたペット星人の少年はUFOに乗り込むと一目散に逃げて行った。

(しかし…、このところ襲ってくる宇宙人はみんな私を狙ってるみたいだけど…、気のせいかしら?)

夕焼け空を見つめながら、アンヌはこれまでの事をふと考えていた。

(ダン…、私のこと、見守っていてね。)

孤独と不安感に苛みながら、アンヌはぎゅっと自分で自分の身体を抱き締めた。

その時!

『緊急事態発生!アンヌ隊員、アンヌ隊員、至急、作戦室に集合!』

無線機から、隊長から緊急事態による召集をかけられた。

「了解!」

アンヌは地球防衛隊の建物の屋上から直ちに地下にある作戦室に向かった!

その頃…。
宇宙の彼方では、かつてウルトラセブ○に倒された宇宙人達が集まっていた。

「ペット星人のガキが!あっさ
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