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明日の日記
生き地獄

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「 ただいまー 」

「 おかえりなさい 」




・・・。



「 ただいま 」

「 おかえりなさい。今日もお疲れ様でした 」




僕は一人暮らしをシテイマス。だから部屋の鍵を開けて入ってきたし、照明も自分で点けた。・・・はずなのだが、いつものあのお方が僕より先に部屋でくつろいでいた。何してんだ。ここは僕の家なのですが。

「 とりあえず、これを 」

今日の朝の収穫を女神様‐シルメリアに手渡す。

「 ほんとにいいんですか? すごく貴重で強力な物なのですよ? 」

「 ええ、いらないです。というか引き取ってくださいお願いします 」

「 では、遠慮なく 」

かくして、☆5のレア装備は女神の持ち物になったのであった・・・

「 ちょっと待ってくださいねー 」



正直、魅力を感じないわけではないが、僕がそれでも必要ないと言い切るのにはひとつ大きな理由がある。


・・・だって、あんな派手な物を持ち運ぶ僕の身にもなってよ!

僕は異次元収納とかアイテムストレージとかに物を収納できないのだから、当然手に持って移動しなければならない。帰りならまだいいよ。でも出社途中にそんなのもらっても嬉しくもなんともないよ・・・駅のコインロッカーに預けて行こうとしたら空きが無いし、会社に持っていったら上司と同僚に変な目で見られたよ!

・・・もうあんな体験したくない



「 それならこれでどうですか? 」

そう言うと女神は亞剣に触れ、何かを呟いた
すると刀身がみるみる縮んでいき、その後2つに分裂した。剣というより短剣と呼べるほどの長さになった二対の片方を僕に手渡す。

「 これなら鞄に入りますね♪ 」

「 いや、銃刀法違反で捕まります 」

「 ・・・やっぱり、いらないんですか? 」

「 ・・・じゃあ家に置いておいて、必要になったら持ち出すってことで 」

僕が堪忍したようにそう言うと、女神の顔が綻んだ。
心配してくれていたのだろう。有難い話だ。

こうして僕は『 亞剣(仮) 』を手に入れたのだった





(仮)って・・・・まぁいいか。



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