暁 〜小説投稿サイト〜
ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
ファミリアに所属しちゃったようです
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「さて、オラリオには入れたが……」

街へと入った俺は早速ブラブラと散策していた。
これから目ぼしいファミリアを見つけて入団し、恩恵(ファルナ)を授からなければならない。
でなければ始まらない。

「つっても、下手なとこ入るのも不味いしなぁ……」

あまり多きなところに入っても、俺の異常さが目立つだけだ。
あまり知られたくないなら、零細ファミリアに入った方が都合がよい。
そしてかつ、人格者の神様

「んなもんいるのかよ……探すだけでどれだけかかることやら」

はぁ、と腕を組んでため息をついた。
先程、懐に神様からの手紙と、幾らかのお金。確か、単位はヴァリスだったっけか?が入っていた。
手紙の内容はというと、今は原作開始の五年程前だということ、俺のことやら力についてやらスキル、魔法についての詳しい説明だったりだ。
五年程前というと、主人公の主神であるヘスティア様はまだ自分のファミリアを立ち上げていなかったはずだ。入るにしても五年……うん、無理だ。待てねぇし

「ど〜すっかな〜」

先程よりも深くため息をつく。

まぁ悩んでも仕方ない……か。

途中で売っていたジャガ丸君を三〇ヴァリスで買い、俺は街の中央、摩天楼(バベル)に向かう。
武士英霊(アサシン)】は使えるんだ。なら、ダンジョンの一、二層辺りに潜ってみるのもいいかもしれない。

先にギルドへ行って冒険者登録するのもいいが、場所が分からないため、あとでいいだろう。
モンスターの核となっている魔石は摩天楼(バベル)の中でも換金可能らしいし。


手に持ったジャガ丸君を平らげると颯爽と歩き出す。
摩天楼(バベル)までの道のりにある様々な店を色々と見ながらダンジョンへ向かう。
ダンジョンは摩天……めんどくせぇ、バベルのしたにあるのだ。ちょうど、バベルがダンジョンの蓋の役割を担っているらしい。


「んじゃまぁ、軽くいってみますか」


ーーーーーーーーーー



「セイッ!」

『グギィッ!?』


【物干し竿】で目の前のゴブリンを斬り伏せる。
現在、ダンジョン二階層。
出てくるモンスターはゴブリンとコボルトしかいないため、割りと楽に対処できた。
恩恵(ファルナ)が無いとはいえ、今の俺は原作のアサシンと同等の力を持っている。
隠れるときはアサシンの所有スキルである【透化】を使えばやり過ごせるし、【心眼(偽)】による危険予知能力も頼りになっている。

「おっといけね。回収回収っと」

残念なことに、俺はナイフ等の小さい刃物を持っていないため、仕方ないとばかりに愛刀である【物干し竿】でゴブリンの胸を切り裂くと、小さい紫紺色の石を取り出した。
これが魔石。冒険者はこれとたまに出てくるドロップ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ