ファミリアに所属しちゃったようです
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すよ」
「そ、そうなのかい? ほら、他の……それもこんな零細よりよ大手の方が良かったんじゃないかな? ハーチェスの話を聞く限り、君は恩恵無しでダンジョンに潜るほどの実力があるそうじゃないか。大手でも諸手を挙げて君を歓迎すると思うよ?」
「ば、バルドル様、折角の入団きぼうしゃなのに、そんなこと言ったら……」
「わ、分かってるよ。 けど、こんなことでこの子の可能性を潰す真似は出来ないだろ」
どうやら、俺ほどの実力持ちが自分たちのような零細の弱小ファミリアに所属することに躊躇いがあるようだ。
だが、こちらにも色々と事情がある。
転生云々は言えないが、【ステイタス】を更新するのは神様なのだ。俺が異常なのはそのうちバレる。
そうなったときに、その情報を自ら広めない、かつ信頼のおける神様でなければならない。
「心配してくれて、ありがとうございます。バルドル様。けど、俺はあなたの眷族になりたいと思っていますよ」
「……分かった! そこまで言うんだ。僕らは君を歓迎しよう!」
バルドル様が俺の前に歩み寄ってくると、そのまま右手を差し出した。
「よろしくね、式」
「はい! バルドル様」
右手を握り返し、バルドル様につられて俺も笑った。
このあと、早速俺は恩恵を授かり、ハーチェスさんと共にギルドへ冒険者登録を済ませることになる。
俺の歓迎会を開くとのことなので、今日の稼ぎで夕飯を買った。
バルドル様は久し振りの御馳走だ!!とはしゃいでいたが、それ言ったときのハーチェスさんの顔がすごい落ち込んでましたからね?
追撃をかけようとしていたバルドル様を何とか止め、俺達三人(一人は神様だが)は夜更けまではしゃいだ。
翌日、バルドル様が頭痛で動けなくなったことは言うまでもないことであろう。
まぁ、何はともあれ。
俺の【眷族の物語】はここから始まるのだった。
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