ファミリアに所属しちゃったようです
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アイテムを売って生計を立てているのだ。
なんでも、これがエネルギーの代わりになるとかなんとか。電気みたいなものなのだろう。
唯一ダンジョンが存在するこのオラリオでは、こな魔石を使った製品が特産であるらしい。
まぁ、地下に無尽蔵に湧いて出るからな。そりゃそうなるはずだ。
「お?」
と、ここで先程魔石を取り出したゴブリンの体が灰となる。
ここダンジョンのモンスターは、核である魔石が無くなると灰になってしまうそうだ。
うむ、見ているばいるほど不思議な現象だ。
ちなみに、モンスターの魔石は例外なく胸の部分に埋まっているため、そこを攻撃して倒すという戦法もある。
まぁ、この場合は収入源である魔石が得られないのだが……命あっての物種である。死と隣り合わせの冒険者にはやむを得ない時もあるだろう。
「っと、今度はコボルト……群れか?」
今は【透化】を使用しているため、この距離では補足できていないはずだ。
暫くすると、道の奥から四匹のコボルトが姿を表すが、【透化】で見えていない。
ここまで来たときと同じように、俺はその内の一匹の首を斬り落とした。
『『『ガウゥッ!?』』』
コボルトたちの目が見開かれる。
当然だ。奴等には、いきなり目の前に現れたようにしか見えていないのだから。
驚いている隙を見逃さず、返す刀でもう一匹を斬り殺す。
残りは二匹だ。
『ガァッ!!』
残った方で俺に近い方にいたコボルトが爪を振り上げて襲いかかってくる。
だが遅い。
振り下ろされるその爪を冷静に見ていた俺は、寸分の狂いなく、そのコボルトの手首から先を斬り飛ばした。
『ッ!?』
「シッ!」
下から斬り上げていた刀を今度は上から袈裟に斬る。
それだけで、コボルトは呆気なく地に伏せた。
『ガウゥゥ……』
仲間が殺られたことで、引くかどうかを躊躇うコボルト。
引くなら引くで、さっさと逃げていれば良かったのにな。
残った一匹を前に刀を構える。
あちらも爪を構えているところを見るに、引くことは諦めたようだ。
ならーー逝ってこい
「秘剣ーー【燕返し】」
魔術でもなんでもない、己の剣技のみで編み出した技。
ただ空を飛ぶ燕を斬りたいがために一生を費やした武士の秘剣
『ガ?』
同時に三太刀の攻撃をその身に受けたコボルトは、何が起きたのかも分からずに間抜けな鳴き声をあげる。
次の瞬間、コボルトの体に三本の線が通り、そこから血を吹き出すとそこには三等分になったコボルトの死体が出来上がる。
少しオーバーキル過ぎたようだ。
「魔石魔石っと」
計四つの小さな魔石を回収し、どんどん進む。
とりあえず、今日は四階層まで。記憶通りなら、五階層から出現するモンスターが変
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