第5話
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づいていった。しかし
「来ルナァーーーーー」
指揮官の男はそう叫び、俺に炎の弾を放ってきた。俺はその炎の弾を軽く首を曲げ避ける。
俺に自分の技が通用しないことがわかると突然、ふざけたことをほざき始めた。
「わ、わかった貴様に金をやろう!!女だって用意するだから俺を見逃してくれ」
俺が止まらないことに、気がつき男の口調は段々弱くなる。
「そ、そうだお前にあの混ざりものをやろう(ピクッ)」
俺が反応したことに何を勘違いしたのか
「俺を助けてくれるなら、あの混ざりものをお前の好きにさせてもらえるように頼んでやる、だから俺を見逃してくれ!!」
その言葉を聞いた瞬間、俺の心の中でドス黒い何かが騒ぎ始める。あいつが、朱乃が混ざりものだと、好きにしていいだと、フザケルナ!!まるで、朱乃を道具みたいに扱いやがって
「そういえば、一つ欲しいものがあるな」
「あ、ああ俺に用意出来るものなら何でも用意してやる!!さぁ、何が欲しい」
「じゃあ」
「お前の命をよこせ」
「へ(スパン)」
間の抜けた声は発した瞬間、男の首が宙にとんだ。
「朱璃さん、おわりまし た よ」(バタン!)
「一誠くん!!」
ああ、朱璃さん達を守れて良かった。あ、あれ体が動かない。
一誠が意識を失う前にみたのは、泣きながら必死に俺の名を呼ぶ朱璃さんの姿だった。
「一誠くん!!一誠くん!!」
(グーグー)
「あ、あらあら寝ていただけなのね」
「んーー、ここ、どこだ」
俺が目覚めるとそこには、見知らぬ天井があった。
(ガラガラ)
「あっ、朱乃おはよう」
「えっ」(バッシャーン)
ふすまを開き朱乃が入ってきたので、とりあえず、挨拶をすると、固まってしまい手に持っていた水の入った桶を落としてしまった。
そしてしばらく固まっていると
「一誠くん!!」
突然、抱きついてきた。
「えっ、突然どうしたの」
朱乃は答えなまま、しばらくの間、俺の胸に顔をうずめて泣き続けた。
そして、泣きやむと次はうつむいたまま、動かなくなってしまった。
「あらあら、起きましたの」
「朱璃さん、無事でしたか」
「ええ、おかげさまで傷一つありませんよ」
「よかったぁ〜」
助けられて良かった。頑張って良かった。俺は朱乃達の笑顔を守れたのだ。
「でも、心配したんですよ。あの後ずっと眠っているんですもの」
ん、ずっと寝ていた?・・・・・・ヤバい
「朱璃さん!」
「は、はいなんでしょう」
「今、何時ですか!」
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