第6章 流されて異界
第118話 歴史改竄
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く、なんで避けちゃうのよ、と言う言葉は素直に無視した事は言うまでもありません。
☆★☆★☆
ここより急に投手戦の様相を呈し始める球技大会決勝戦。
四回裏、六組の攻撃。
一番ハルヒ。二番朝倉は前の回までの自称リチャードくんとはまるで別人となった球威と切れの球であっさり三振。
……と言うか、元々高校球児並みだったのに、其処から更に上がって、現在では甲子園常連校のエース程度にはなっている。
続く三番の俺は四球。まさか、先ほどの打席で頭部に当てた死球によってイップス……精神的な要因の運動障害を起こすような、そんな普通の人間の精神は持ち合わせていないと思うので、これは俺との勝負を避けたと言う事なのでしょう。
かなり能力を制限されているにしても、野球に関する限り俺の方が能力も技術も上、と言う事が判明したと思いますが……。
まぁ、何にしてもこれでツーアウト一塁。
しかし、ここで四番の有希は敢え無く凡退。ここまで妙に余裕のある投球を続けて来た自称リチャードくんでしたが、矢張り、彼自身は今回の勝負に勝ちに来ているのは間違いない。
ただ、その際に何か有希に対して話し掛けて居たのですが……。
四回裏の攻撃前の俺とハルヒのやり取りが、何か悪影響を……。
五回表、九組の攻撃。
負傷退場した四番に代わって入った控えのサードは右打者。余程、内角を捌くのが上手い打者でない限り俺の変化球をバットの芯で捉えるのは難しい。
ワンストライクからの二球目。鋭く曲がりながら落ちるシンカーを引っかけてサードゴロ。
五番はワンエンドワンの三球目のチェンジアップを打ち上げてセンターフライ。
六番は初球のツーシームに詰まってショートゴロ。
右打者が並ぶ四・五・六番を封じて、僅か六球でチェンジに。
確かに四回は、打ち気のない早いカウントは甘い変化球でストライクを取りに行きましたが、それに対応したのかどうかは微妙な感じですか。
どちらにしても、このリズムを攻撃に活かせられれば……。
そうして始まった五回の裏。
先頭の万結、続くさつきが連続ヒット。有希が凡退した同じ球を、このふたりがヒット出来たと言う事は……。
ただ、何にしてもノーアウト一塁・二塁。このチャンスに続く七番の弓月さんは敬遠のフォアボール。俺の時はキャッチャーが座った状態での、敬遠か、それとも勝負に行って偶々ボールになったのか分からないフォアボールでしたが、今回の四球はキャッチャーが立ち上がった状態でのフォアボール。
これは明らかに作戦。
そして続くのは……。
非常に頼りになる八番、九番で簡単に三つのアウトを取られて攻撃終了。
打てないのが分かっているのなら、ただ突っ立っているだけでもチャンスがハルヒにま
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