第6章 流されて異界
第118話 歴史改竄
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ば、ですが。
俺を殺す心算なら、住んでいる惑星ごと破壊する事は可能……のハズ。いや、そもそもゴアルスハウゼンの事件の時に息の根を止める事も、やつらには不可能ではなかったのでしょうから。
しかし、そんな真似を行う事はなかった。
更に、この世界にも歴史改変などの介入を行って居たはずなので、更なる介入が可能かどうかの調査、的な意味も有りますか。
おそらく――
おそらく、俺がハルケギニアに再召喚されないのも、何らかの方法でヤツラが関わっていると思えますし。
しばし手の平を合わせたまま、無言で見つめ合う俺とハルヒ。但し、俺の方は単に意識が別のトコロを彷徨っていただけ。
ハルヒの方の意味は分からず。おそらく、状況に流されているだけ、なのでしょうが……。
「あんたの手って意外に……」
何か言い掛けて言葉を止めるハルヒ。意識して口にした言葉と言うよりは、無意識の内に呟いて仕舞ったと言う雰囲気。
その瞬間、微妙な気が一塁側のベンチや、その周囲に居る応援団の女生徒たちから発生。陰陽入り混じった少し複雑な気配。
「――意外に?」
そしてこちらも深く考えもせずに疑問を口にして仕舞う俺。多少、意識が背後から発生した複雑な気の流れに意識が持って行かれた、と言う理由も有ります。思考の迷路。ハルケギニアからやって来た二人の目的に対する追及に思考の大部分を費やして居た、と言うのも大きな理由でしょう。但し、多分、これは余計な問い掛け。ここは聞こえなかった振りをするのが中の策。上策は、意外な訳はあるか。俺の手は綺麗なモンやで。……が正解だったと思う。
何故なら、
「べ、別にあんたに言った言葉じゃないわよ!」
予想通りに、少し挙動不審ながらも俺の問い自体を否定するハルヒ。当然のように、合わせていた手はひっこめられる。
そう、これは明らかに対応を誤ったと言うべき状態。そもそも、こんなへそ曲がりを相手に真面な対応を求める方が間違って居る。それなら、――妙なツンデレモドキの対応をされるぐらいなら、素直に彼女の言葉の先を予想してボケを入れた方がマシ。
意外に、に続く言葉を想像するぐらい、それほど難しくは有りませんから。
背後に発生した気配が、ハルヒの台詞を聞いた瞬間に少し落ち着きをみせた。これはおそらく、ハルヒの対応が、そのギャラリーたちの考えた対応から大きく外れて居なかった、と考える方が妥当。
但し、この反応は所詮、仮初の客人に過ぎない俺に取っては少し……。
「さぁ、この回で逆転するわよ、三番バッター!」
あまり多くの人間の印象に強く残るのは問題があるかも知れない。……などと考えた瞬間、普段通り、喝を入れるには強すぎる一撃に空を切らせたのでした。
当然、その後に続
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