炎の時間(2016/03/22 一部加筆修正)
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お前、殺センセー謹製の旅のしおり持ってるだろ?そのしおりの1240ページにある困った時の対処法17の第3項目、クラスメイトが拉致られた時ってのを見ながら後を追って来てくれ!あと、殺センセーと烏間先生への連絡も頼む!!」
「ちょっ、イッキ君!?」
そう告げると、俺は渚の呼びかけを無視し、空へと飛んだ。ここから一番近い人目のつかない場所と、そこに辿り着く為の最短ルート。
俺はトリック・パースとイーグル・アイを最大限に活用し、技――AFTER BURNERを使って拉致実行犯の潜伏候補地へと向かった。
目的地には5分程で到着し、建物の外でナンバーの無い車とビデオカメラを持った高校生を発見した。
これから行われるであろう事態を把握した俺は、着地すると同時に時の技を使って高校生を血達磨にし、その意識を刈り取った。
そして、その高校生を引き摺りながら潜伏場所――閉店したバーの跡地に入ると―――
「お、来た来た。撮影スタッフのご到着だ」
その言葉と同時に顔に傷のある高校生が俺を出迎えた。
「残念ながら今から行われるのは撮影会なんかじゃねぇ。楽しい楽しい害獣駆除だ」
俺はそう告げると同時に、引き摺っていた血達磨の高校生を、リーダーと思しき顔に傷のある高校生に投げた。
「!?」
「俺の連れが2人、随分と世話になったみたいだな。その礼を今からたっぷりしてやるよ。害獣駆除って形でな!」
「その服、椚ヶ丘の中坊か!?何でここが分かった!?」
「うちのクラス担任は心配性でね。修学旅行のしおりに拉致対策と拉致実行犯の潜伏マップをつけてくれてたんだよ。いやー、やっぱり修学旅行のしおりは記憶しておくべきだわ」
(((あ、あるか!そんなしおり!!)))
ん?今、ツッコミを入れられた様な気がするが……。気のせいだな。そんなことより―――
「あんた等さ、俺の連れ――男子3人をボコってくれた上、女子2人を拉致ったんだ。今日から修学旅行が終わるまで病院で寝たきり生活を送る覚悟は当然できてるんだよな?」
「………ハッ!中坊が調子くれてんじゃねぇぞ!こっちには女が―――!!?」
「女が、何?もしかして、神崎と茅野のこと言ってんの?だったら、既に救出済みなんだけど」
リーダーの男が神崎と茅野を人質にしようと俺から目を離した瞬間、俺は最大速度で神崎達のいた所に移動し、2人を抱えて元いた場所へと戻った。
「数的に有利なのに人質取ろうとするとか、もう救い様がねぇな」
「な、何なんだテメェ!」
「害獣に名乗る名前なんて持ち合わせてねぇよ。―――時よ、止まれ」
俺の挑発に逆上した高校生達がナイフを持って突っ込んで来るが、それを俺は時の|技《
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