マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0991話
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回それがなければブダペストハイヴの攻略はミンスクハイヴから来た援軍によって失敗に終わっていたのは間違いないのだから。
……まさか、ソ連だけでハイヴ攻略を行うとか言わないよな?
いや、言わないか。そもそもハイヴ攻略で得た鹵獲物質は基本的に国連が所有権を有する。
以前の、BETAに国土を蹂躙される前のソ連なら独自行動に出たかもしれないが、今のソ連は国力的にはかなり減っているしな。
その独自行動に出た結果が、中国と一緒にこのマブラヴ世界の現状を作り上げたのだと考えると、色々報われないところではあるが。
「ま、とにかくミンスクハイヴの攻略作戦はなしだ」
『了解。じゃ、BETAの処理も完了したし、ブダペストハイヴに戻る?』
「……そうだな。一応念の為にイルメヤを何機か残していってくれ。また追加で援軍が来たりしたらすぐに連絡出来るように」
『そうね、分かったわ』
偵察という面では空を飛べるメギロートがいいんだが、シャドウならともかくバリアの類を装備していないメギロートでは、光線級や重光線級のレーザーに集中照射されれば撃墜される可能性が高い。
ならシャドウを……とも思うが、シャドウがメギロートやイルメヤに比べると非常に高コスト機体だけに、なるべくこういう事には使いたくはない。
何しろ、ゲシュペンスト・タイプRVと同じくらいのコストが掛かっているのだから。
その分G・テリトリーとかもあって高い性能を誇るんだが。
まさか数で勝負するための量産型Wとシャドウの両方がこれだけの高性能になるとは思ってもいなかったよな。 イスルギ重工を経営しているミツコ辺りが見たら、何を言われる事やら。
そもそもキブツの存在で色々と突っ込みが来るのは間違いないか。
……そう言えばあっちの世界、未だに連絡が取れないがどうなっているんだろうな。
そんな風に考えていると、再びレモンが口を開く。
『こっちの準備は終わったわ。イルメヤにも動きを極力抑えるように設定しておいたから、恐らくは心配いらないでしょう』
「そうか、じゃあ向こうに戻るとするか」
既にシャドウやメギロート、イルメヤは俺達の周囲に集まっている。
本来であれば、この大所帯で移動するには一苦労なのだが……幸い、俺達にはそんなのを苦にしない転移装置がある。
「システムXN、起動。転移座標入力。転移フィールド生成開始」
その言葉と共にニーズヘッグを中心にして光の繭のような転移フィールドが生み出され、全て合わせて数万機はいるシャドウミラーの機体全てを包み込む。
そして……
「転移」
そう呟いた次の瞬間、既に俺達の姿はブダペストハイヴが見える位置にあった。
視線の先では、空を飛んでいるシロガネが地上にいるBETA目掛けてビームを放って数
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