暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第一七話「世界の核」
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にでもかかっているのか。その度に次々と女性の影も周りに増えているがそれも呪いの一種なのか。

「アイツ1人のために240万人を巻き添えにって、どんだけアイツは重要な位置づけなのよ……」
「敵がどれだけ上条当麻に重要性を抱いているのか分かるわね。まったく、彼が何をしたってのかしら……?」

 大方予想がつくがそれについては考えないでおこう。

 ともかくあいつもだが、この事態を見過ごすわけには当然いかない。学園都市には大切な友人や妹達がいるのだ。その為に動かなければ。

 と、顔を上げた時に、それは目に入ってきた。

「あっ……ごめん。ちょっと車を止めてくれない」
「ん?どうしたの?」

 疑問を抱きつつも、とりあえず車を止めてくれるカナ。車のドアを開き、車道へと降りた御坂は、近くの歩道に立っているその人物に声をかけた。

「アンタ!どうしてこんなところにいるのよ!」

 そこにいたのは──







3,







 学園都市の第七学区の南西端には「学舎の園」という、常盤台中学を始めとした5つのお嬢様学校が共同運営する男子禁制の乙女の園である。

 当然、ここを攻めるメンバーを決める際、プライベーティア内では欲望に忠実な男達が殴り合いに発展したのは仕方ないと言えよう。

 結局くじで決められ、乙女の園への攻撃権を得た勝者は自らの幸運に笑い、攻撃権を得ることができなかった敗者は自らの運のなさに絶望したものだった。

 しかし、この場にいる男達は一転、学舎の園を襲撃することになったことを自らの幸運ではなく、不運として嘆いていた。

 何故なら

「誰だよ……学舎の園は大小8のゲートさえ押さえればどうにでもなるって言ったのは……」

 装甲車の裏に隠れながら、男は絶望的な呻きを漏らした。

 確かに学舎の園のセキュリティが高いことは知っていた。侵入するのが容易にいかないことも分かっていた。警備ロボがいるのも聞いている。

 が、これほどの物とは男達は思っていなかったのだ。

「……こんな、こんなゴテゴテの警備ロボがいるなんて聞いてねぇぇぇー!!」

 直後に発射されたレーザーで男達は吹き飛ばされる。

 学舎の園。そこは衛生地図も非公式な、2458台の監視カメラが見張る乙女の絶対不可侵領域。そこはもちろん、物理的にも学園都市最強クラスのものに守られているのだった。


 ??


 学舎の園に存在する大型の警備ロボは系24台。現在それら全てがフル稼働で学舎の園と外界を繋げる唯一の門を守護する役目を担っていた。

 配置された警備ロボはかつて、宇宙エレベーター「エンデュミオン」の一件でエンデュミオン内に侵入しようとした警備員対策にレ
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